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2022/01/13

心理学・社会学・哲学・神学書籍の買取 「マルクス・エンゲルス選集全16巻揃」1970年、新潮社

今回は心理学や社会学、哲学、神学に関する書籍の買取をしました。特に良い査定額をおつけできたものを以下に紹介いたします。

「全4冊 ヘーゲル全集 改譚 大論理学 上1,2巻、中巻、下巻 計4巻 武市健人譚 岩波書店 1976年」
「全16冊揃 マルクス・エンゲルス選集1-16巻 新潮社 MARX・ENGELS 1970年」
「不揃16冊 カール・バルト著作集 1-17巻 14巻抜け KARL BARTH  新教出版社」

買取させていただいた書籍の中には2010年以降に発行された比較的新しい書籍もいくつかあったのですが、査定額で上位に来た上記リストの書籍はいずれも1970年代に出版されたものでした。各品経年によるイタミ等が少々見られたものの高額査定となった要因は、同シリーズを揃いでご売却いただいたことでしょう。(カール・バルト著作集については版が異なる部分や1巻抜けがあったようですが、これが揃っていたら更に良い査定額となっていたと思います。)

本日は、見出しのようにこの中からマルクス・エンゲルス選集1-16巻 新潮社 MARX・ENGELS 1970年」

をピックアップしたいと思いますが・・・ええ、この紙面では内容について詳細に触れる余裕もなければ、私にそんな才覚もございません・・・。

書籍の基本情報を述べますと、こちらの選集は1957年に新潮社から山川均訳(訳者代表)、大内兵衛・向坂逸郎監修のもと初版が出されました。今回お譲りいただいたものは1970年の15刷となります。15刷です。それだけでも、こちらの書籍が歴史的大書であることが伺えます。

最終巻の「マルクスの批判と反批判」の「まえがき」は「ソ連共産党第二十回大会」が開催されたことの衝撃から綴られていますが、フルシチョフがこの大会でスターリン批判を繰り広げたのが1956年2月、この選集の初版の1年前だったことを考え合わせると、非常にホットなタイミングでの出版だったことが言えます。

戦後から一定期間、当時の思想家たちの著作を読むと各界の知識人(それこそ、哲学者のみならず、言い方に語弊はありますが「猫も杓子も」こぞって)がマルクス思想を著作に引用・参照した一種の「マルクス言論ブーム」の中に世界があり、日本思想界もその例外ではありませんでした。サルトルしかり、ハンナ・アーレントしかり、マルクスを著作中で引用する思想家のほとんどがその思想に一部であれ、ときには全体的にであれ批判的ではありますが、それだけの思想家たちに注目される深淵さがマルクスにはあるということでしょう。

最近、プライベートで読んだ本に、マルクス研究に功績のあった人物に贈られるドイッチャー賞を史上最年少かつ日本人で初受賞した齋藤幸平氏が著した「人新世の「資本論」」があります(ざっくり書くと、マルクス思想への新たな解釈を交えつつ、成長が前提となっている資本主義社会では環境が悪化してどうにもならなくなりますよ、いまこそマルクスのいう「コモン」を見直そう!という主張を展開するような内容です。)。このような本の他にも、21世紀に入ってからマルクスの思想を見直そうという動きが世界各地で起こっているようです。実際、「21世紀」「マルクス」でググってみると、それらしい著作がたくさんヒットします。かつての勢いはないかも知れませんが、「マルクル・リバイバル」が起こっているといっても過言ではないでしょう。

「おお!さすがマルクス!彼の思想こそが全てを救う!」なんていう極端な理解は先の失敗の繰り返す危険があります。が、先に触れた「深淵さ」から今、みんながハッピーになれる部分を抜き出して、それを利用できればマルクスも本望じゃない、それでいいじゃない★

なんて思うのは軽薄に過ぎますかね。

今こそマルクスが読みたい!そんなあなたにこちらの16巻、オススメです。

 

今回も良書をたくさんお譲りいいただき、ありがとうございました!

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