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スタッフブログ 買取日記

2023/11/07

プログラミング言語・生物学等関連洋書の買取 【31冊 5,463円】

今回は生物学関連(進化遺伝など)やプログラミング言語、バイオミメティックスに関連する工学書など買取いたしました。以下に特に良い額で買い取らせていただいた書籍を紹介いたします。

「Living Machines: A Handbook of Research in Biomimetic and Biohybrid Systems」
「How the Body Shapes the Way We Think: A New View of Intelligence (A Bradford Book)」
「Financial Engineering and Computation: Principles, Mathematics, Algorithms」
「Differential Evolution: A Practical Approach to Global Optimization (Natural Computing Series)」
「The Computer Music Tutorial (Technology)」
「Evolution of Networks: From Biological Nets to the Internet and Www (Physics)」
「Probabilistic Graphical Models: Principles and Techniques (Adaptive Computation and Machine Learning series)」

などなど。

上記リストはすべて1冊あたり300円以上の買取額をつけさせていただいたもので、下に行くほど金額が高くなっています。

なお、一番下のこちら

「Probabilistic Graphical Models: Principles and Techniques (Adaptive Computation and Machine Learning series)」

Daphne Koller /Nir Friedman (著)、2009、The MIT Press

1冊1,100円で買い取らせて頂きました。

 

私たちが日常生活において直面する多くのタスクでは、人(やシステム)が入手可能な情報に基づいて結論に達する必要がありますよね。

しかし、このProbabilistic Graphical Models=確率的グラフィカル モデルは解釈可能なモデルを構築し推論アルゴリズムによって操作を可能にするフレームワークです。

つまり、データから自動的に学習することで、手動でのモデルの構築が不可能な場合にもタスクへのアプローチが可能となります。

実際、現実世界には確実性の高いものより不確実性が避けられないものの方が溢れているわけで、手動で得られないデータに確率で接近できるのであれば使えるデータの範囲や分野もぐっと広がりそうです。本書ではその不確実性を明示しつつ、現実により近くなる確率モデルに焦点を当てている点で、むしろ「現実より現実的」と言えるでしょう。

また、本書では本文で説明された事項についてロボット工学、自然言語理解、計算生物学への応用など、様々な分野でのケーススタディを例に説明しています。

洋書買取歓迎です

さて、上のリストをご覧になれば一目瞭然ですが、今回は洋書がズラリと並んでいますね。

実は、高額のものだけではなくお送りいただいた31冊が全て洋書でした。当店では英語で書かれたものであれば洋書の買取も大歓迎です。

今回のようなバイオインフォマティクス関連含め理工系の専門書はまだ日本語訳がされていない名著、テキストも多くあります。しかも、こういった分野の発展速度は日進月歩。邦訳を待たずして内容が古くなってしまうこともあるため、原書のまま研究者の方たちがお求めになることも多いのです。

ですが、入手が困難である著作もなかなかに多く、古書市場に期待されている部分も大きいと感じています。

ですので、ご自宅にあるもう読まない専門書がありましたら、是非当店にお売り下さい。貴方の本を今か今かと待っている人が居るかも知れません。

次の人に使ってもらうなら→古くなる前に売る

上のリストの中に今回は高額買取となったものの、実は今年新版が発売されていた本を発見しました。

こちらですね。

「The Computer Music Tutorial (Technology)」Curtis Roads (著)、1996、The MIT Press

上の写真のものは今回買い取らせていただいた初版なのですが、2023年6月に第2版が発売となりました。調べた限りでは初版は2001年に邦訳がされているようですが、2版は勿論というか、未邦訳。2版ではかなり内容がブラッシュアップされている模様です。初版から四半世紀経っているわけですから、考えてみれば当たり前ですよね。

しかし、「音楽やってるヤツは不良」みたいな(いつの時代?)イメージがあったその昔。『勉強ができない』(日本のパンク・ロックバンド、「スターリン」のシングル曲でそういうのがあったのですよ…)のタイトルに代表されるようにお勉強ができなくてもなんとかなった音楽創作も、今の時代では知識に裏打ちされた技術がないと音すら鳴らせないものに変わってきている気がします。

鬱屈して歪んだ無教養でパワフルな音楽なんて今風じゃないのかしらね…なんて、◯◯代のオトナは寂しく思うのでした。

 

・・・話を元に戻しますと、このように内容が大きく更新されてしまった本があった場合、現在のニーズに合わせた新版にユーザーの需要が流れるのは当然で、旧版の値段はガクっと下がりがちです。販売額が下がるわけですから、いきおい買取価格も下がります。最悪の場合、誰も買い手がつかないということで0円査定、古紙回収にまわってしまうことも…(悲)。

「せっかく大事にしてきた本だから、できることなら次の人に使ってもらいたい。」

そう考えていらっしゃる方は、ご自宅の本棚や押し入れに本をしまったままにせず古くなる前に古書店にお売り下さい!

当店をお選びいただければ、なお嬉しいです(笑)

 

今回も良書をたくさんお売りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します。本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

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