買取ジャンル

買取ジャンル

スタッフブログ 買取日記

2019/09/21

建築書買取りいたしました。

今回の買取は建築関連の書籍が中心でしたが、その他のジャンルの本、DVD、CDも多数ありました。まずは下記の良い査定額をお付けできた本のリストをご覧ください。

「孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)」
「Daddy-Long-Legs and Dear Enemy (Penguin Classics)」
「Twilight (The Twilight Saga)」「Outlander」
「The Princess Diaries, Volume I: The Princess Diaries」
「新米建築士の教科書」「林遣都1st写真集「Clear」(DVD付) (Angel works)」
「星の王子さま ポップアップ絵本・完全翻訳版」
「世界で一番やさしい住宅性能評価 増補改訂版 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 31)」「建築への旅 建築からの旅」
「おさまり詳細図集〈2〉コンクリート造・鉄骨造の仕上編」
「世界で一番やさしい省エネ法 平成29年施工建築物省エネ法規制措置完全対応版 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 32)」
「世界で一番やさしい木構造 最新改訂版 (110のキーワードで学ぶ)」
「いい階段の写真集」「安藤忠雄の建築 0」
「最新版 住宅系法規超速チェックシート」
「Casa BRUTUS特別編集 最新版 建築家ル・コルビュジエの教科書。 (マガジンハウスムック)」
「Casa BRUTUS特別編集 世界のベストミュージアム (マガジンハウスムック)」
「リアルイラストでスラスラわかる建築基準法 (建築知識の本)」
「近代建築 2018年 10 月号 [雑誌]」
「改訂版 確認申請[面積・高さ]算定ガイド」
「これで完璧! 確認申請 最新改訂版 (法規シリーズ)」
「ディテール No.216 2018年04月号 [雑誌]」
「ディテール No.218 2018年10月号 [雑誌]」
「防水デザインの現在 ディテール12月号別冊 [雑誌]」

 建築の本に交じっていくつか気になる本がありますね。まず、「林遣都1st写真集「Clear」(DVD付) (Angel works)」ですが…今年劇場版も公開された「おっさんずラブ」効果か、2010年初版なのに、未だに人気です。しかも、今回お譲りいただいたものは未開封です…!
 「Twilight (The Twilight Saga)」「Outlander」「The Princess Diaries, Volume I: The Princess Diaries」は書籍(英語)を朗読したものが録音されたオーディオブックです。どちらもCD盤面の状態は良好でした。
 他にも、「孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)」などもアマゾンレビューの評価も良く、非常に気になったのですが、今回ピックアップいたしますのは、こちら。

「いい階段の写真集」(2014年 発行)
 です。
 著者名からまず気になるところ。著者:BMC=ビル・マニア・カフェ、ですよ。1950年代から70年代にかけて建設されたビルの良さに惹かれた5人からなる活動体で、2012年には本書に先駆けて「いいビルの写真集 west」を出版しています。ビル愛が伝わってきますねぇ。
「いいビルの~」に「west」がつくのは、BMCが大阪を拠点に活動しているからで、「いい階段~」も関西の建物の階段が多めに掲載されていますが、東京やその他の地方都市にある階段も紹介されています。また、50年代~70年代のビルの階段もありますが、それより古いものも「いい階段~」にはいくつも登場しております。
さて、この本の何に惹かれるかといえば、その鑑賞ターゲットを「階段」に絞っているところですよね。考えてみると、映画やドラマの印象的なシーンには階段がよく出てきます。それだけ、階段には絵になる美しさがあり、またその象徴性に人が惹かれやすいということなのではないかと思うのです。こちらの本でも、そんな階段の単に人を違う階に上げ下げするだけじゃない魅力、その鑑賞の仕方の指南、豆知識が詰め込まれており、そして、何より階段やその建築物に対する愛が溢れています。
本書のメイン部分では美しい階段、いい階段の具体例として有名無名含めて40例が紹介されており、中には私も訪れたことのある建物もありました。ただ、建物全体の印象は記憶に残っていても、その階段がどうだったか…というと正直覚えていないものもあったのですが、写真家 西岡潔さんの手にかかると、その造形美に改めてハッとさられるのです。
逆に、写真を見た瞬間に「あ!この階段は日生劇場の…!」と階段の手すりと曲線を見ただけで、どこの建物にあったものなのか階段をきっかけとして記憶が鮮明に甦るものもあり、階段にも建物の顔となる主役、機能を兼ね備えながらも控えめな美しい脇役がいるのね~、深いわ~…と、感嘆のため息をついたところで、階段愛の世界に誘おうとするBMCの策略にまんまとはまっていることに気が付きました。
これからは、気になる階段があったら、その裏に回ったり、木製の手すりをしつこく握ったり、ささら(聞き慣れない言葉ですが、詳細は本書を読んでのお楽しみです)の材質は何でできているのか観察したり、階段回りに素敵な照明やステンドグラスがないかキョロキョロしたりしてしまいそうです。とりあえずは、BMCが推す村野藤吾氏作の階段巡りをしたいな!と早速ワクワクさせられる読後でした。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!  

買取依頼したい方はこちらから!