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スタッフブログ 買取日記

2020/01/27

アート系(デザイン・手芸・絵画等)の本買取致しました

 

今回はデザインや手芸、絵画などのアート系の本を中心に買取をさせていただきました。その中でも特に良い査定額をお付けできた本をご紹介します。

 

「ポーランド ヤノフ村の絵織物: 二重織りの技法と伝統文化が生まれた小さな村を訪ねて」

「ペンギンクラシックスのデザイン」

「ビアズリー怪奇幻想名品集 (ToBi selection)」「世界の美しい本」

「美篶堂とはじめる 本の修理と仕立て直し」「西洋骨董鑑定の教科書」

「視覚障害者用音声ガイド・聴覚障害者用日本語字幕制作ハンドブック―映像作品バリアフリー化のために」

Veritecoの草木染め 春・夏・秋・冬 手づくりのあるくらし」

「イギリス流 小さな家で贅沢に暮らす」「ルビンのツボ: 芸術する体と心」

「フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記」「アート・スピリット」

「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」

「地球の新しい愛し方―あるだけでLOVEを感じられる本」「アラン島 【新装版】」

「神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

「松浦香苗のニードルワーク・コレクション 伝えたい世界の針仕事」

「イギリスアンティーク手帖: 英国コッツウォルズのショップオーナーと一緒に学ぼう!

「英単語の語源図鑑」「シックな色の糸とビーズで、花の刺繍ブローチ」

 

 などなど。

 

 アート系の本をお譲りいただくときには状態が非常に良いことが多いのですが、今回も例にもれず、とてもキレイな状態でお届けいただきました。ありがとうございます。

 古本屋的には「世界の美しい本」とか、「美篶堂とはじめる 本の修理と仕立て直し」とか、すごく魅力的ですよね。思わず査定の手を止めて見入ってしまいます。買取させていただくこともよくあるペンギンクラシックスのデザイン制作裏話がぎっしりの「ペンギンクラシックスのデザイン」なんかもオタク心を惹きつけます!

 

 そんな中、今回選ばせていただいた一冊はこちら。

 「松浦香苗のニードルワーク・コレクション 伝えたい世界の針仕事」

 です。

 

 この著者の方、松浦香苗さんなのですが、本の中に全くご本人のプロフィールが載っていないのです。グーグル先生に聞いてみてもご本人のHPがヒットするものの、今まで発表された作品名、作品の載った雑誌名がずらっとは出てくるのですが、あまりご本人像がはっきりしません。ですが、アマゾンの本書ページの「商品紹介」の「著者について」を読むと、1970年代から活躍する「日本のパッチワーク作家の第一人者」とあります。第一人者なのに、非常に奥ゆかしい方のようですね。ただ、やはりパッチワーク関連の書籍はたくさん発行されているようなので、キルティングやパッチワークにご興味のある方なら松浦氏の本を手に取られたことがある方も多いのではないでしょうか。

本書ですが、その松浦氏の作品集というわけではなく、「コレクション」と銘打たれているように、氏がアメリカやイギリス、フランス、その他ヨーロッパの国々を旅して長い時間をかけて集めたコレクション=宝物たちがギッシリ詰め込まれた内容になっております。 ニードルワーク・コレクションというと、針仕事の結果の作品のコレクションかと思いきや、ボタンや布、リボン、紐などの材料系のものもあれば、定規や材料を入れておくためのバスケットなどの道具、針仕事周辺の絵葉書やアンティークのファッション雑誌、絵本の切り抜きなどもあり、その種類と数は膨大なものです。もちろん、刺繍のサンプラーやタティングレースの作品見本、キルト小品なども収録されています。これだけコレクションの数も種類も膨大になると、それぞれどこでどういうふうに手に入れた何なのか分からなくなってしまいそうですが、本書ではそれがよく整理されて氏の思い出と共に紹介されており、本当に作者が手仕事全般に愛を感じていることが分かります。

また、本書は手芸ファンでなくとも、アンティーク小物が大好きな方には垂涎の一冊だと思います。

私の家にも買っただけで満足している布の端切れやら刺繍枠やらが転がっていますが、こちらの一冊を刺激剤に、創作的に昇華(どちらかといえば、消化、が正しいでしょうか…)させてみたいと思います。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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