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2020/09/04

経済学・情報工学・統計学等の書籍の買取

今回は経済学や情報工学、統計学などの和書、洋書を買取いたしました。
以下に特に良い査定額をお付けできた本をご紹介します。

「情報源符号化―無歪みデータ圧縮 (情報理論とその応用シリーズ)」
「Microeconomic Theory」
「A Course in Microeconomic Theory」
「The Practice of Econometrics: Classic and Contemporary」
「Institutions, Institutional Change and Economic Performance (Political Economy of Institutions and Decisions)」
「Affective Computing (The MIT Press)」
「Mathematical Theory of Communication」
「国の競争優位〈上〉」
などなど。

こちらのスタッフブログ「買取日記」でも繰り返し申し上げていますが、当店では洋書(英語)の買取も積極的に行っております。経済学などは和書、洋書問わず、古くなってしまうと買取が難しいものも出てきますが、お手元にあるご不要の専門書に値段がつくのかどうか気になる方は事前見積もやっておりますので、お気軽にお尋ねください。

さて、今回の特に気になる一冊ですが、こちらです。


「国の競争優位〈上〉」(1992年初版)

著者はマイケル・E・ポーター。1982年、ハーバード・ビジネス・スクールにて当時史上最年少で正教授となった優秀な人物です。

1990年代、国際競争に激化にともない、自国産業の衰退を危惧していた日本。折しも、この本が出版されたとき日本はバブル崩壊の真っ只中にありました。日本には資源がないから、資源豊富な国に目をつけられてしまえば、ひとたまりもないですからね。

しかし、ポーターは、本書の冒頭にある「日本語版への序文」にて、競争力を測る指標は「資源、労働コスト、資本コスト」ではなく、「国や企業のイノベーションとグレードアップ能力」と見るべきであると一蹴します。

そして、輸入の増加は脅威ではなく、さらなる繁栄のために日本にとって不可欠なものになると、日本の経済人(当時)の不安も一喝。

日本人は、バブル期までの日本経済の成功要因を強い独占禁止法の制定、執行がないおかげだからだと思いこんでいるが、こちらも間違いだ、とバッサリ。

とにかく、日本語版の序文において、既成の理論と日本人の思い込みを否定するところから始まります。

そして、バブル後、新しいパラダイムへのシフトが必要なのだと説きます。

ポーターは元々、企業や産業を研究対象の中心に据えていた人でしたが、国の環境が、企業のそれがイノベーションやグレードアップ能力に与えるのとは比べ物にならないくらいの影響を持つことを、政府に請われてなった大統領諮問委員会における研究の過程で実感しています。(序文より)
本書を出版する前にもいくつかの著作を発表しているポーターですが、そこに「国」というフレームが加わったのは新しい点といえるでしょう。

本書で彼の披露する理論は、具体的には大変性質の異なる世界の主要貿易国10カ国 ―デンマーク、シンガポール、ドイツ、スウェーデン、イタリア、スイス、日本、イギリス、韓国、アメリカ― の6年にも渡る研究から導きだされたもので、その導入部にかなりの紙面が割かれています。序文にて彼自身が言うように、本書(あくまで上巻。下巻もあります(驚))を読み通すのは「読者が気の毒」なレベルです。しかし、下巻に登場するらしい「富推進の段階」と彼が名付けた、「イノベーションの鈍化」した状態に日本は達しているとの不吉な予言を目にしてしまうと、では、それを回避するための知恵がどこかに隠れているのか?と気にならざるを得ません。

繰り返しますが、こちらの本が出版されたのは1992年、バブル崩壊期。この予言が当たっているのか、彼の指摘がトンチンカンなものだったのかは、下巻まで読まないことにはわかりません。

ちょっと(いや、かなり)骨折りですが、その真偽のほどを確かめたく、厚さ3.5㌢ほどの上巻を前に腕組みしております・・・。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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