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2021/01/29

地理学・歴史などに関する本の買取

今回は地理学や歴史に関する本を中心に買取させていただきました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介いたします。

「全集 日本の歴史 別巻 日本文化の原型」
「本は生まれる。そして、それから」
「英語の冒険」
「銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎」
「ラテン語とギリシア語」
「ハルビン駅へ 日露中・交錯するロシア満洲の近代史」
「交響曲入門 (講談社選書メチエ)」
「李香蘭 私の半生」
「図説 大連都市物語 (ふくろうの本)」
「アラスカ―極北・生命の地図」
「みっともない人体」
「自然界における左と右」
「イタリア料理 (1973年) (タイムライフブックス―世界の料理)」
「フランス料理 (1972年) (タイムライフブックス―世界の料理)」
「イギリス料理 (1972年) (タイムライフブックス―世界の料理)」

「銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎」は、こちらのリスト内にはありませんが、下巻も揃ってお譲りいただきました。最近、ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」(2016年)など、人間のルーツや歩みを記した著作が人気ですよね。「銃・病原菌・鉄・・・」は2000年発行、ピュリッツァー賞を受賞したこともあり当時も話題になりましたが、同様の書籍としてのリバイバル人気でしょうか、ちょこちょこ見かけるようになりました。

売り手側だけでなく、買い手の動向も同様で、現在こちらの本は需要が上がっているようです。そのため、上下揃っていない単品としても買取が可能でしたが、中にはシリーズがすべて揃っていないとお値段をお付けできない商品もございます。

特にコミック・文庫本・小説などは欠けている巻があると査定額が随分下がってしまうことがありますので、お譲りいただく際はお部屋に取りこぼしがないかチェックしていただくと良いかと思います。

さて、「銃・病原菌・鉄・・・」もそんなミーハー心をくすぐる本だったのですが、今回特に気になった一冊はこちら

「英語の冒険」(2004年、アーティストハウス発行)

です。

英語の歴史についてはすでに数多の言語学者が著作を発表していますが、こちらの本の著者であるメルヴィン・ブラッグはオックスフォード大学で歴史を学び、その後はノンフィクションや文学作品を執筆している作家です。このことがこちらの本の最大の特徴であり魅力で、一般人がとても読みやすいように書かれています。一般向けではあるのですが、豊富な文献からの引用で全体としての説得力は保っているのですから、ノンフィクション作家としての実力がいかんなく発揮されていえると言えるでしょう。(残念なのは、引用元が紹介されていないことでしょうか。専門書ではないので、仕方ないのかも知れませんが。)

本書では5世紀に現在のイギリス地域に住んでいたケルト系民族を駆逐してゲルマン民族がやってきた英語の始まりから、21世紀になり世界中に広がった現在まで、最初は話者が15万人しかいなかった英語がどうやって15億人にまでその数を増やしていったのかの歴史が語られています。

印象的だったのは古英語が浸透してきた段階で、ローマの宣教師たちがもたらしたラテン語を英語が貪欲に吸収していくくだりです。キリスト教という新しい信仰・概念とともに、人々の人生観にまで影響が及んだ、という部分にはハッとするものがありました。

以前に何かのラジオ番組で、多言語を解する者は脳のどこかの分野が拡張するという論文が発表されたと言っていたのを思い出しました。新しい概念を伝えるのが新しい言語であるならば、その言語ごと概念を吸収した脳は単なる多言語操作を可能にするだけでなく、知的にも拡張されるということを意味するに違いありません。その後、日常で使われる道具に過ぎない言葉の域をやぶった英語を使った文学作品の傑作が生み出されていったのは、それを裏付けるものであるような気がします。

また、語彙の増加というだけでなく、言語を形として残すための文字を獲得したという「文字と言語の相互作用」の部分は、英語に限らず、あらゆる言語が変化・消滅していく様子にも共通して言える部分であり、著者が序章で述べた「言語が1つの生命にも思える」という論を象徴しているように思えました。

著者の母国であるイギリスでは、こちらの本の執筆と同時進行で、著者自らが案内役を務めた英語の歴史を紹介するテレビ・シリーズが放映され、高視聴率を獲得したそうです。

日本においては「株式会社日本外語協会」にてDVD化されたものが日本語字幕入で作成されているようですが、現在は学校・会社・図書館等向けの著作権許諾承認済商品としての販売のみで、個人が購入することはできないようです・・・。(株式会社日本外語協会のHPより)◯HKさん辺りで地上波放送してくれませんかね。当時の発音で古英語の朗読したり、英語にとっての大事件が起こった現場などを著者がレポートしたりと、映像作品ならではの楽しみ方ができるようなので、本書とセットで楽しめたら大変満足しそうなのですが・・・。

 

日本でも現在、好むと好まざるとにかかわらず、英語に接する機会が増えています。今後はもっと増えるでしょう。そうした時に、この本や既述番組に触れていることで、今まさに英語の中に飲み込まれようとしている国の住民として何を思うかが変わってくるように思います。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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