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2021/06/08

法律関連書籍の買取 「反社会的勢力排除の法務と実務」

今回は法律関連の書籍の買取をいたしました。その中でも特に良い査定額をお付けできたものを以下に紹介いたします。

「反社会的勢力排除の法務と実務」
「改訂版 交通事故実務マニュアル」
「最新民事訴訟運営の実務」
「刑事事実認定―裁判例の総合的研究 (下)」
「刑事事実認定―裁判例の総合的研究 (上)」
「刑事実務ノート 1」
「反対尋問の技術 (1975年)」

などなど。

法律関連の書籍も各法令の改正が行われると情報が古くなってしまうため、新しいものの方がお値段が付きやすい傾向はございます。しかし、法哲学など法令そのものではなく概念・解釈や法体系を論じたものや、新版が出版されていないものなどは古いものであっても査定額が高くなる場合もあります。上記リスト中の最後「反対尋問の技術 (1975年)」などはその代表例です。

さて、この中から今回選んだ気になる一冊ですが、こちらです。

「反社会的勢力排除の法務と実務」( 2012年、株式会社きんざい)

一般市民の日常生活や経済活動に介入し、暴力団の威力を背景に行う不当要求行為=民事介入暴力(民暴)を軸に、社会(主に各種業界の企業)からの反社会的勢力の排除を目指し、根拠法令や、民暴対策などをまとめています。

前述したように、法律関係の書籍というのは法改正が行われると情報が古くなってしまうため買取額にシビアに反映されてしまうのですが、調べた限りでは市民や企業に対する反社会的勢力排除にとって法的に中核的な役割を果たす「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(略称「暴力団対策法」(以下「暴対法」)に大きな改正がないため、本書には類書の最新情報が掲載されています。

編著の”弁護士法人 宮﨑綜合法律事務所”は「民暴」という言葉が広く知られる前から、その被害の予防・救済活動に取り組んできたエキスパート、宮﨑乾朗氏を初代所長に持つ法律事務所です。本文の執筆にはこちらの所属弁護士以外にも弁護士会で活動する人や、金融庁監督局での民暴担当者なども参加しており、周辺知識やノウハウが凝縮されています。そのため分厚い本にはなっているのですが、冒頭「はしがき」にあるように「実務の用に耐える実践の書として刊行」されただけあり、実務担当者が手にとっても難解すぎることのない、まさに「実用の書」として編集されていると思います。

ところどころに挿入された「コラム」も、一つ目から「裁判所で、突然、暴力団の集団に囲まれたら」とセンセーショナルなタイトルが付けられており、文章も読み物として読みやすく構成されているため、こちらを拾い読むだけでも面白いですよ。

 

・・・でも、冷静に考えてみればこんなふうに「面白い」などと言えるのも、身近に民暴の恐怖を感じたことがないからなのでしょうね。

昭和・平成の浅い時期は今よりも確実に「その筋の方」の不当要求行為(地上げ屋とか、総会屋とか、占有屋やら示談屋やら…)の話題が頻繁に耳に入るような時代でした。

最近でも芸能人が反社会的勢力に対して営業していたとか大きなニュースになりましたし、お役所の申請書類にもわざわざ「反社会勢力の一員ではありません」なんて宣誓させるチェック項目が登場したり(あれ、なんの効果があるのでしょうね)と、「反社会勢力」という言葉はメジャーになりました。が、そうした世間の「反社会勢力、ダメ、絶対!」風潮の高まりと浸透があるからこそ、「まさか、こんな身近に、ねぇ(笑)」という油断が生まれやすいとも言えるのではないでしょうか。

実際に、こういった輩は分かりやすい形での不当要求行為をしなくなった代わりに、本書で指摘されているような資金獲得活動の不可視化、巧妙化、複雑化を進めています。そして、油断した者から餌食にされるのです。世知辛い・・・。

美味しくいただかれてしまう前に、一般市民、そして企業に務める法務担当、危機管理担当などが熟知すべき知識をまとめた本として、本書はとても良い教科書といえるのではないでしょうか。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

 

 

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