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スタッフブログ 買取日記

2023/05/12

物理学等の専門書籍買取 【約900冊 69,986円】

今回は物理学を中心に、それに関連する工学・数学などに関する専門書を買取させていただきました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介いたします。

「現代宇宙論―時空と物質の共進化」
「改訂 気液二相流技術ハンドブック」
「量子と統計の物理 (放送大学教材)」
「電磁気学を考える」
「Turbulence」
「ランダウリフシッツ 12冊 理論物理学教程ほか」
「ロケット燃焼工学」
「噴流」
「気液二相流 流れと熱伝達
「大学への微分・積分 大学への数学シリーズ」

などなど。

上記リストはすべて500円以上の査定が付いたものとなります。

さて、この中でダントツのお値段が付いたものはどれかと申しますと、「ランダウリフシッツ 12冊 理論物理学教程ほか」です。ランダウ=リフシッツの理論物理学教程については当ブログで以前にも紹介させていただいておりますが、各巻絶版状態のため入手が大変困難な商品となっております。それをまとめて12冊もお売りいただけたため、なんとこちら、12冊で32,800円の高額査定となっております!

※査定額・買取額はその時々の相場により変動します。上記金額はあくまで2023年5月現在のものです。

 

その他、1冊で1,000円を超えたものが「電磁気学を考える」(今井 功 (著)、1990年、サイエンス社)、「気液二相流  流れと熱伝達」(植田辰洋 著、1981年、養賢堂)の2冊です。

両者とも出版から30~40年近く経っていますが、、未だに高い評価を得ているということは、それを凌ぐ類書がなかなか出版されないという事情がありそうです。

古書に数年関わってきた感触ですが、数学や物理学の教科書的な専門書籍は出版から時間が経っていても値崩れがしにくい傾向にあると思います。新たな物理法則などは滅多に発見されるものではないですし、内容の刷新が少ないのでしょう(もちろん、新たな発見や新説が唱えられている分野もあるので、その部分については一概には言えませんが。)。日進月歩で情報が更新され、古い版の価格がみるみるうちに下がってしまいがちな医学書や生物学、ビジネス書や法学関連の書籍とは対照的です。

 

専門的であればあるほど購買層が狭くなり刷数が少なくなる→元値が高くなる→気軽に買えない→ますます刷数が減る→絶版になる

 

というサイクルを繰り返すうちに値段が上がってしまい、これから物理学を学ぼうという方にとって更に本が入手しにくくなる現状というのは仕方がないとは言え、残念な気もします。

もし、お手元に使わなくなった専門書がございましたら、是非当店にお譲りください。次に必要としている方に繋いでいきます!

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

 

スタッフN
※写真はお送りいただいた書籍のほんの一部です。

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