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スタッフブログ 買取日記

2024/07/12

CD等の買取【91点 2,324円】

今回はCDや英語学習に関する書籍、ビジネス書などを買取いたしました。

早速、買取商品をいくつか紹介させていただきます。

やっぱり英語って大事

今回も本記事下方に良い額で買い取らせていただいた商品の一覧表を掲載しているのですが、その最下段の本がこちらです。

『世界一やさしくて楽しい TOEIC L&Rテスト 必須フレーズ集』今泉麻衣子(著),2023,InteLingo

今回はこちらを含め、英語学習用(特にTOEIC対策)の書籍を何冊かお売りいただきました。著者の今泉氏は18歳で単身渡米、美容師を経てCAとして働いた経歴をお持ちです。なんでも、英語を話せるようになりたいという動機で渡米したにも関わらず、英語ができずアメリカでひきこもりになってしまったそう。しかしながら、ある日突然英語に目覚めたようで、その時の経験を活かし帰国後は英語講師として活動。今や「一番、予約が取れない英語講師と呼ばれて」(「」部、本書巻頭折返より引用)います。

元CAさんで英語を糧にしている女性ってお笑い芸人のCrazy Cocoさんなどもいらっしゃいますが、まぁ明るくてパワフルですよね。本書を開けば、そのポジティブな空気感が行間から溢れ出てくるように感じられます。「真面目に、頑張って勉強しなきゃ!」という気負いを吹き飛ばしてくれるこの感じ、人気があることも頷けます。

その一方で、座学ではなく彼女たちの行動力にこそ英語上達の秘訣があるのではないか?などとも思ってしまうのですが、誰しもが現地に突撃できるような環境にいるわけではありません…。特に日本人は「実際にコミュニケーションをとる前に基本くらいは抑えておきたい!恥はかきたくないし!」という生真面目な人が多いので、学びのエッセンスを効率よく摂取したい人のニーズにはガッチリ合っているのだと思います。

小口にも注目。本書は無理なくステップアップするためにスコアの目標値ごとに章が構成されています。

円安だとか、少子高齢化だとか、対外競争力の低下だとか目の前が暗くなるような話題が多い昨今。このまま日本の中に閉じこもっているだけではジリ貧になってしまいそうです。

自分が外に出るのか、それとも国として海外の人々をもっと受け入れることになるのかはよく分かりませんが、いずれにせよ、元気を取り戻すためには海外の人々との接近がより重要になる世の中が来ると思えてなりません。「そんなこと言われなくても、英語学習の重要性なんて知ってるよ」と思う方がほとんどでしょうが、以前よりもさらにそのリアリティとシビアさが増しているように感じられるのです。

「自動翻訳でどうにかなるさ」と思う向きもあるかも知れませんが、いざというときのために英語スキルを磨いておくことは無駄にはならないでしょう。

そして、もう十分に磨いたと自負される方は是非、オススメの学習書を古本屋に売ってください。みんなで知恵をシェアしあいましょう!

 

CD・DVDも買取歓迎!

また、今回は多くのCDやDVDなどのディスク商品もお売りいただきました。

マニアックなものが大好きな当店。世間一般でいうところの流行歌などはあまり良いお値段をお付けできない傾向があり、今回も注目したのは以下のような商品です。

『マンハッタン・ミッドナイト』大木トオルブルースバンド、1991、ソニー・ミュージックレコーズ

上画像、左上を見ると「CD選書」という文字が見えます。1990年代にレコード盤をCDとして復刻して発売するのが流行ったのですが、「CD選書」はそれら廉価版復刻CDの総称です。ソニーをはじめ、日本クラウンやポニーキャニオン、徳間などのレーベルから出された「CD選書」が存在します。

もっとも、「CD選書」として復刻の対象となったのはアナログ・レコード盤だけに留まらず、すでに発売されていたCDもそのまま復刻されたり、コンピレーション・アルバムとして編集を加えたものが出されたりと様々なものがあったようです。

こちらの『マンハッタン・ミッドナイト』は元々は1979年に録音されたものを復刻したもの(5曲目の“Everynight Woman”のみ1985年発売の音源をセレクト)です。

ボーカルを務める大木トオル氏のオフィシャル・ページを確認したところ「2022年に音楽活動55周年」を迎えているらしきことはわかりました。調べた限りでは年齢が不明ですが、ミュージシャン兼国際セラピードッグ協会の創始者として現役で活動を続けていらっしゃる模様です。

そんな彼が単身渡米したのは日本ではニュー・ミュージックが全盛の昭和50年代でした。1976年にカリフォルニアでゴスペル・ミュージックに出会い、翌年にはニューヨークへ。そして、このアルバムを制作することになる大木トオルブルース・バンドを結成しています。

そのパフォーマンスはブルースの本場の耳の肥えた人々の心を射抜く日本人離れしたもので、「全米音楽界で唯一、東洋人ブルース・シンガーとして全米ツアーを成功させ」「「ミスターイエローブルース」と称賛され」ているのだとか(同オフィシャル・ページより)。

動作確認も兼ねて筆者もディスクの音を聴きましたが、確かに日本人離れしたシブイ声…!日本の歌謡界ではちょっと聴き慣れない声です。格好良い!

元々は米国南部の黒人奴隷が労働歌として歌っていたものが発展したものだと言われるブルース。それがどんどん洗練され、形を変え、いろんな潮流に分かれ、今のロックなど多くの音楽スタイルに大きな影響を与えているにも関わらず、なんとなく「古臭いもの」としてバカにされているような印象(…あくまで個人的な印象です。例えば、Oasisの「What Ever」でも「もしオレが歌いたかったらブルースだって歌うさ」などという歌詞があるので、なんかちょっと揶揄されているのかなと感じていたんですよね。)があったのですが、これはなかなか。

昨年2023年はミシシッピ・デルタの黒人音楽が楽譜におこされ、広く世間に知れ渡った1903年の“ブルース年”から120年の節目の年だったようですが、もしかして米国ではブルースがガンガン流れていたりしたのでしょうか?フェスなどもあったりしたのでしょうか?

遅ればせながら、ブルースの名曲を掘り起こしてみたくなったのでした。

 

そういえば、今回のCDといえば、ハワイアン・スチール・ギターの音色もステキなこちら

『History of Hawaiian Steel Guitar』Various Artists , 2000,Hana Ola Records

も気になったのですが、紙幅の関係上、今回はこれまで!以下に200円以上の買取額をお付けできた商品の一覧をお示しして終わりにいたします。

 

クリックすると拡大表示されます。

(買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動するため、現在とは異なる可能性がございます上記は2024.6.16時点の金額です。)

 

ブログ掲載について

終わりといいつつ、もう1点。

さて、今更ですが、このスタッフブログ「買取日記」に「売った書籍の情報を掲載されたくない」というお客様もいらっしゃいます。もちろん、直接的にご身分がわかるような情報(例えば、ご住所やお名前)は一切掲載いたしません。が、専門書が取り扱いの中心ということもあり、分野によっては書籍のラインナップだけで身元が絞られてしまうという事情もおありでしょう。

そのため、当店では買取申込の段階でブログへの掲載希望有無を伺っております。今回の買取についてはむしろ、積極的に記事化をご希望いただいておりました。ありがとうございます!お目汚しの記事になっていなければよいのですが…。

もし、「ノースブックセンターに本を売りたいけど、スタッフブログに取り上げられるのは嫌だな」という方がいらっしゃいましたら、申込時の「備考」(下画像参照)欄にてその旨お知らせください。

 

今回も良書をたくさんお売りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

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