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2019/11/18

宗教書・思想書・哲学書・歴史書・地理等の書籍買取させて頂きました

 

今回は宗教関連の本を中心に思想・哲学、歴史・地理などについての書籍を買取させていただきました。以下に良い査定額をお付けできた本をご紹介します。

 

「宗教の授業」「グノーシス考」

Building Public Trust: The Future of Corporate Reporting

The Lankavatara Sutra: A Zen Text

「ヨーロッパIV 現代」「ナポレオン言行録 (岩波文庫 青 435-1)

「宋代禅宗史の研究―中国曹洞宗と道元禅 (学術叢書・禅仏教)

「法と縁起 (平川彰著作集)」「未来の思想―文明の進化と人類 (1967) (中公新書)

「講座・大乗仏教 2 般若思想」「講座・大乗仏教 3 華厳思想」

「講座・大乗仏教 4 法華思想」「講座・大乗仏教 5 浄土思想」

「講座・大乗仏教〈6〉如来蔵思想 (1982)」「講座・大乗仏教 7 中観思想」

「講座・大乗仏教 9 認識論と論理学」

「仏教汎論 (1962)

「隆文館 沙門道元・教行信証の哲学現代仏教名著全集 普及版– 1987年 和辻哲郎著 竹内義範著」

 

などなど。その他にもSF関連の文庫などが数点ありました。

上記リストの2番目「Building Public Trust: The Future of Corporate Reporting」は、金融関連書籍ですので、今回お譲りいただいた本の中では異質な感じがしますが、アマゾンでのレビューは上々のようですね。

 

今回、この中で特に気になった本は、

「未来の思想―文明の進化と人類 (1967) (中公新書)

 です。

 

 こちらの本の作者はSF作家として有名な、あの小松左京氏です。私の中では「日本沈没」がダントツの代表作というイメージだったのですが、今年の7月にたまたま某テレビ局で特集されていた小松左京特集を観て以来、ちょっと他の著作も読みたいと思いつつもそのままになっていたところだったので、渡りに船という感じで手に取らせていただきました。

 読んでみると、まず、小松という人物の博識さに圧倒されます。SF作家であるゆえに、どこか論調にファンタジックで現実味のないところがあるのかと勝手に思っていたのですが、さすがに物語にあれだけのリアリティがあるのですから、それを構築する土台である知識量も半端ないわけです。こちらの本では、人類が未来に対して抱いてしまう問いかけ、つまり、「人はなぜ生まれ、死ぬのか」、「どこへ向かうのか」、そして、そもそも「人間はなぜ未来について考えるのか」などに対して、古くは宗教が用意していた解答、そして、それが崩壊する過程、現在での未来観のあり方や問題などを時に大脳生理学的に、時には宗教学的、哲学的に、そして時には民俗学、文化人類学的なアプローチで説明しています。小松は1931年生まれ、本書は1967年出版ですから、こちらを執筆したときには若干36歳だったはずです。…はっきりいって、天才です。

 書かれた時期について言及したのでついでに記すと、この時期は5年前にキューバ危機を乗り越えたばかり、ベトナム戦争真っ只中です。特にキューバ危機ではボタン一つで世界が消し飛ぶ可能性があったわけで、「未来」を考えたときに、世の中がそれとセットである「終末」「終焉」の思想を直視せざるを得ない状況だったと推測できます。小松が本書を書く前に「未来学研究会」なるものを立ち上げたのも、多分にこの時代背景の影響があったと思われます。

 その緊迫感からか、小松の現在(1967年当時)から未来にかけての展望予測は決して明るいものではありません。未来では情報化社会の本格的な訪れが来ると本書の中で小松は予見していますが、「そこでいずれは機械≒人工知能が人間を追い抜き、自己増殖、自己改造まで自分で担うだろう。そこでの人間の存在意義とは何ぞや?」という現在でも答えられない問いを発しています。

 

 この「未来の思想~」は50年近く前の本ですが、「ホモサピエンス全史」が大ヒットしたユヴァル・ノア・ハラリが未来を予測する「ホモ・デウス」が昨年発売されて、こちらも話題作のようですね。こちらの最新の未来観と、半世紀前の小松の未来観を比較することで、人間の未来についての基本的な問いかけに対する倫理的な回答が、この約50年でどれ程進歩したのか、それとも何も対処でいないままでいるのか、見てみたい気もしました。

 

 今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうござました!

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