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2021/10/12

楽譜などの買取 「ショパンエチュード集 全音ピアノライブラリー」全音楽譜出版社

今回は楽譜を中心とした買取となりました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介いたします。

「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」
「プロコフィエフ 〈ロメオとジュリエット〉ピアノのための10の小品 全音ピアノライブラリー」
「新しいバイオリン教本 1・2 ピアノ伴奏譜」
「子どものための論理トレーニング・プリント」
「新しいバイオリン教本(1)」
「ショパンエチュード集 全音ピアノライブラリー」
「ベートーベンソナタアルバム (2) 全音ピアノライブラリー」

などなど。

一番上の「FACTFULNESS(ファクトフルネス)~」はビジネス書ですが、新刊書店さんでも良く見かけますよね。こういった新しいビジネス書なども需要が高く売れやすいため、査定額が高くなる傾向にあります。

また、「子どものための論理トレーニング・プリント」は「国語」の基礎を学ぶための学習系書籍ですが、未使用であったこと、人気があることからも高査定額となりました。当店ではこういった問題集などの買取も行っています。しかし、問題集に付属することの多い「別冊解答用紙」「解答」「解説」などの小冊子が欠品していたり、問題に書き込みがされていたりすると減額、最悪の場合はお値段0円になってしまいますのでご注意ください。

 

さて、今回の気になる1冊ですが、こちらにしました。

「ショパンエチュード集 全音ピアノライブラリー」(全音楽譜出版社)

出版年については奥付に記載がないのですが、コピーライトは1956年になっていますね。65年ほど前です。

こちらの版にはエチュードOp.10とOp.25、「三つの新練習曲」の楽譜が収録されています。

※ちなみにOp.は「opus=オーパス」と読みます。ラテン語です。「作品」の意。

 

私ごとですが、小学・中学生時にピアノを習っていたこともあって全音さんの楽譜には触り慣れていたのですが、将来音楽家を目指すつもりもない子どもは楽譜の冒頭部なぞ読みませんよね。(・・・え?読みます?(汗))

こういった「エチュード集」「練習曲集」「ソナタ集」「ソナチネ集」などの曲集の場合、普通の本の「はじめに」や「はしがき」に相当する部分に、楽譜に掲載されている楽曲の「さわり」の何小節かが記載されていることだけは了解していたのですが、それぞれの作曲年、「◯◯版ではここはこういう音で書かれていて、これとは違うよ」とか「こういう風に弾くと良いよ」などの解説が付いているということに気がついたのは、このお仕事を始めてからです。

更に古本屋目線で面白いと思ったのが、ショパンの時代(19世紀)にも楽譜を出版する際の出版協定のようなものがあったということでした。それによりライプチヒとパリで同時出版された経緯があり、さらにドイツ語版には修正が加えられたけれどフランス語版にはそれがなく、それが元で現在でもいくつかのエディションの楽譜がある、と。楽譜のレビューを参考にしていると、「◯◯版で練習した方が良い」とか、「この音源は▲▲版の楽譜で演奏されている」とかよく見かけますが、この版の違いは、そういった修正の有無により発生したものだというのです。

同じ曲でも、どの楽譜を採用するかで微妙に音が違うわけです。また、解釈が違えば演奏家の曲想の付け方にも大きな影響が出るため、聴衆に全く違うイメージの曲を届けることになりかねません。1つの楽譜が後世に伝わるにしてもそういった紆余曲折を経ているのだと知ると、クラシックを鑑賞する際にも眠気など吹っ飛ぶ面白さを感じますね!

・・・今更ながら月謝を払ってくれていた親に詫びを入れたい気分をそっとしまい込みつつ、今収録されている楽曲を聞きながら本原稿をタイプしているわけなのですが、これ、本当にエチュード=練習曲なのでしょうか・・・。ショパンがOp.10及びOp.25を作曲したのは19歳から22歳頃のことだそうで(本書冒頭「この曲集について」より)、その早熟な天才ぶりに嘆息を漏らしつつ、ネーミングセンスは疑わざるを得ません。これを「練習曲です」と渡されたら泣きます。本番曲では指がもげます。黒鍵のみを使用する有名な「黒鍵のエチュード(Op.10 -5)」は本書にも収録されていますが、「サドなの?」と言いたくなる難しさ。全音のピアノライブラリー・シリーズでも上級第6課程にカテゴライズされているだけあります。

既出の「この曲集について」でも、当時のピアニストや音楽批評家がその難しさについて語っていたエピソードが紹介されていることからも、誰がどう聞いても「練習」の域を飛び出た作品集であることは間違いがないのですが、それは難しさについてだけではなく、旋律の完成度の高さからも言えることでしょう。なるほど、技術を磨く側面も多分にありますが、その複雑な音運びが組み合わさることで、なんとも言えない叙情性が生まれている不思議があります。

 

楽譜はあくまで自分で弾いて「使うもの」だと思っていたのですが、演奏を聴きながら「この譜面をこの速さで弾くのか・・・!スゴイ!」と、ただただ舌を巻くだけの楽しみ方もあるなーと思った秋の日でした。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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