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  • 【買取実績】建築・デザイン関連書籍の買取 「World Dental Clinic Design 通いたくなる! 世界のデンタルクリニック」 2018、アルファ企画

2022/04/15

建築・デザイン関連書籍の買取 「World Dental Clinic Design 通いたくなる! 世界のデンタルクリニック」 2018、アルファ企画

今回は建築やデザインに関連する書籍の買取をいたしました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介します。

「住まいの耐久性 大百科事典II」
「住まいの耐久性 大百科事典I」
「全国キャラクターデザイン集 Promotional Character Design in Japan (alpha books)」
「日本のロゴ&マーク集 vol.6 (alpha books)」
「人気店舗デザイン年鑑 2018」
「人気店舗デザイン年鑑 2021」
「BOOTH DESIGN SPACE & ILLUMINATION (alpha books)」
「リフォーム デザイン 2020 (alpha books)」
「初めての設計デザインシリーズ1 和食/居酒屋の設計デザイン (alpha books 初めての設計デザインシリーズ 1)」
「商業施設のキャンペーンビジュアル (alpha books)」
「人気店舗デザイン年鑑 2022」
「NEW DENTAL CLINIC DESIGN (InDeXyシリーズ Vol.3)」
「World Dental Clinic Design 通いたくなる! 世界のデンタルクリニック」
「THE BEAUTY SALON DESIGN」
「ニュービューティーサロンデザイン (InDeXy4)」

などなど。

建築の中でも特に商業施設に関するものが多いですね。建築・デザイン関連の書籍はキレイに使用されていることが多く、今回も状態が非常に良いものが目立ちました。次に使用される方にとっても審美性は重要かと思われますので、コンディションを良く保つことは買取額アップへのポイントです。

また、今回はありませんでしたが、建築関連でお問い合わせが多いのが建築専門雑誌の買取の可否です。

当店では一般雑誌の買取は基本的に難しいのですが、建築関連の雑誌は需要が高く再販が見込めるため、買取を歓迎いたしております。(一部、出版年度や雑誌名を限定させていただいてはおりますが…。詳細は当店買取HP内の「買取できるもの・買取できないもの」の「雑誌」カテゴリをご参照ください。)

 

さて。今回もリストの中から気になる一冊を選びました。それがこちら。

「World Dental Clinic Design 通いたくなる! 世界のデンタルクリニック」(2018年初版、アルファ企画)

です。表紙からすでに印象的ですが、歯科独特の診察台が並んでいるところを見ても分かる通り、写真の施設は歯科クリニックです。カナダのバンクーバーにあります。壁全面にあしらわれたポップな色調の海の景色と生き物たち。一瞬ここがあの、行くのも憂鬱な歯医者さんだということを忘れてしまいそうです。

え?憂鬱じゃないですか?しかし、残念ながら世界を見渡してみても歯科医が苦手派がマジョリティかと思われます。そうでないと、このような本は生まれませんから。

本書ではこういった少し変わった、あるいは、とても洗練された、患者が「通いたい!」と思う世界の歯科クリニック・デザイン事例を紹介しています。(表紙では「15カ国」となっていますが、どうも紙面を見ると12カ国40事例のようです。)

言葉で説明するよりも実際にどんな事例が掲載されているのか見ていただいた方が良いと思いますので、今回はいつもと趣を変えて写真多めでいきます。

◯スペインの住居付きクリニック

非常に変わった形の物件。三角形の敷地に建てられており、そこが建築上の最大の難点だったようです。白を基調とした内装にプリザーブド加工のユーカリや苔などを配置、アンダルシアの村を再現することをイメージしているそうです。また、近代的な建築の中にあって、ところどころにハンドメイド家具やタペストリーも置くことで伝統的なイメージをもたらすことにも成功しています。

 

◯韓国のカフェラウンジつきクリニック

1Fの院内は近未来的ですが、2Fに設けられたテラスは一転、落ち着いたモダンスタイルのカフェになっています。こちらのクリニック、元々は廃ビルを改装し地元民のコミュニティに資する場をつくることをコンセプトに作られたそうです。そのため、カフェなど人が集えるスペースがあるのですが、歯科クリニックにカフェを併設するということ自体が斬新ですよね。

 

◯トルコの緑を取り入れたクリニック

1枚目の写真は受付と待合室の様子です。高級ホテルのロビーと見紛うばかりですね。各診察室の仕切り部分には玉砂利を敷いた和風庭園(和風?かどうかは意見の分かれるところかも知れませんが、原文ママです。)があり、個別スペースであることを強調しつつ開放感も確保し、院内に光が届きやすくしています。

 

◯ルーマニアの絵本のような小児向けクリニック

そのプロジェクト・コンセプトは「ワンダーランドガーデン」。この言葉にインスパイアされたデザイナーたちが受付・待合スペースをデザインしました。デザイン・チームには建築関係者だけでなく彫刻家も参画していたというのですから、力の入れ方がすごいです。診察室は全部で3つ、「海賊の部屋」「パズルの部屋」(写真2枚目左側)「ペンギンの部屋」。そのどれもを覗いてみたくてリピートしてしまいそうです。

 

以上、4例を具体的にあげてみましたが、いかがでしたでしょうか?

本書全体では40事例が掲載されていますが、そのどれもがこの4例に引けをとらない個性的で素敵なデザインです。

巻末には各施設のデザインを手掛けたデザイナーや会社、チームが掲載されていますので、彼らの他のプロジェクトも見てみるとより面白いかも知れません。

また、歯科クリニック開業を検討している歯科医師向けなのか、歯科に行ったら患者が寝そべる診察台=デンタル・ユニットの機材名が掲載されている事例もあります。全部の事例でデンタルユニットの情報が開示されているわけではないのですが、こちらの本を出版しているアルファ企画では集患方法、導入ユニット機器名、広告費用から医院デザインまで開業医が知りたい情報が網羅されている「NEW DENTAL CLINIC DESIGN (InDeXyシリーズ)」という本も出版しており、そちらの方が具体的な参考例にはなるかも知れません。

個人的には、韓国のプロジェクトでは近未来的なデザインが好まれる(紹介されている事例のデザイナーが全部同じということもあるのですが)傾向を見つけたり、欧州では診察室のユニット数が3部屋や5部屋など少なめであるのが特徴的で、それでも収支が見込める医療費設定なのかしら?などと、デザインから読み取れる「ウラ」も深読みしたりして、たっぷり楽しめました。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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