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2022/08/17

語学学習用書籍などの買取【250冊・30,000円】から 「シェルブールの雨傘―仏和対訳シナリオ」(1994年、白水社)

今回は語学学習のための書籍を中心とした買取をさせていただきました。その中でも特に良い査定額をおつけできたものを紹介いたします。

「カッパープレート カリグラフィー」
「完全予想仏検3級 筆記問題編」
「Mastering Copperplate Calligraphy: A Step-by-Step Manual (Lettering, Calligraphy, Typography)」
「フランス語の綴りの読みかた [CD1枚&音声無料ダウンロード付] (正しい発音の出発点)」
「本気で学ぶ中・上級イタリア語 CD BOOK」
「例文と覚える イタリア語必須イディオム・連語1493 [音声DL付]」
「現代イタリア文法」
「シェルブールの雨傘―仏和対訳シナリオ」
「基本から学ぶラテン語」
「ロワイヤル仏和中辞典 第2版」
「情熱の哲学: ウナムーノと「生」の闘い」
「パゾリーニ詩集」
「伊和中辞典 〔第2版・改訂新版〕」
「Mira Calligraphiae Monumenta: A Sixteenth-Century Calligraphic Manuscript Inscribed by Georg Bocskay and Illuminated by Joris Hoefnagel (Getty Publications – (Yale))」

などなど。

語学学習用の書籍の他にも哲学や文学、カリグラフィーに関する書籍もちらほらございました。

当店では洋書については英語で書かれたもののみを買取対象としております。(詳細は当店における「買取できるもの・買取できないもの」をご参照ください。)そのため、一部で誤解があるかも知れませんが、日本語で書かれた他言語学習のための本は買取対象外ではございません。むしろ、買取歓迎しております!

今回はイタリア語・フランス語の学習、試験対策用テキストをたくさんお譲りいただきました。ありがとうございます。今回は合計で約250冊ほどの書籍をお譲りいただいたのですが、概算で30,000円ほどの査定額をおつけすることができました!

 

ところで、イタリア語やフランス語、スペイン語といったロマンス語系の言語はなんだか響きが優雅ですよねぇ。でも、あまりに日本語と違いすぎてとっつきにくいのも確かです。特にある程度年齢がいってしまうと、とにかくヒアリングが難しくなり、記憶力の低下も相まって単語も覚えられず「憧れはあるけど無理!ポケトー●があるからそれでOK!」と学習を放棄してしまうオトナ言語学習者の方は多いのではないでしょうか?

実は私もその一人で、フランス語圏某所への旅行前に勢い勇んでフランス語日常会話のテキストを買いましたが…見事に本棚の肥やしと成り果てました。合掌。そういった経験のある同志の方々、もったいないのでその本は当店に是非お譲りください。次に必要とする方のところで活用してもらいましょう!

 

さて、今回ご紹介する本はそういった他言語学習につきものの「とっつきにくさ」と「ヒアリングの難しさ」の両方にアプローチする1冊です。それがこちら。

「シェルブールの雨傘―仏和対訳シナリオ」(1994年、ジャック・ドゥミー脚本・セリフ、窪川英水 訳、白水社)

です。(写真の本は2006年第8刷です。)

 

「シェルブールの雨傘」は1964年に発表されたフランスのミュージカル映画です。脚本・セリフの担当者として上述したジャック・ドゥミーが監督も務めています。この作品は普通に人物がしゃべるセリフが一切なく、すべての言葉がメロディに乗せて歌われるという画期的なものでした。ドゥミー監督はこの映画製作時に若干33歳、同年のカンヌ映画祭で大賞を受賞、一躍有名となり、ヒロインのジュヌヴィエーヴを演じたカトリーヌ・ドヌーヴも世界的なスターとなりました。すでに60年近く前の作品となりますが、「モナム~♪」「ジュテーム♪」のメロディは世代を超えて有名ですよね。(下の写真はその有名な主題歌の歌唱シーンのセリフと訳が掲載された頁です。)

「仏和対訳シナリオ」というタイトルに誇張なし、ですね。本書では全セリフに対する邦訳がこのような形で掲載されています。

そればかりではなく、下の写真のように下欄外には訳注やちょっとした文法メモ、発音のポイントなどがまとめられています。

例えば、P61に「公現節のまめ」(la feve (feve des Rois)) という表現が出てくるのですが、突如文章中に「公現節の豆は私のところじゃない」とか放り込まれても、その習慣を知らない日本人の多くは戸惑ってしまいますよね。そういったところにもちゃんと解説が付されています。ちなみに、「公現節の豆」とは公現節(または公現祭)に陶器やプラスチックでできたチャーム(=まめ)を隠したガレット・デ・ロワというお菓子を切り分けて食べ、その「まめ」が当たった人が王様・王女様の冠をかぶるという習慣のことを指しています。楽しそうですね。

そうそう、この公現節、フランス語ではEpiphanieと書き、キリスト生誕後に東方の三博士がベツレヘム来訪をしたことを祝う日(1月6日)なんですが、英語ではEpiphanyと書き「突然のひらめき」という意味で主に使用されます。 両者ともepiphaneia=「現れ」というギリシア語由来の言葉で、競走馬でもそんな名前の馬がいたような…。語源から種々の言語での意味などをつい追いかけてしまうのは言語マニアの悪い癖ですが、そんな遊びの好きな方も本書をとっても気にいると思います。

また、本書には「映画でヒアリング」というコーナーが5箇所用意されていて、映画を見ながら自分の聞き取り能力の確認もできるようになっています。(下写真参照)

ただ、こちらの本にはDVDは付属しておらず、「映画でヒヤリング」に記載された時間がどのバージョンに対応したものかは不明だったのですが、それでもおおよその目安がわかるのはありがたいですよね。

今回は私はこちらの本を参考にしながら主題歌シーンやラストシーンを視聴してみましたが、「実はこんなことを歌っていたんだ!」という新たな発見が楽しかったです。また、普通に映画を見ているだけでは聞き飛ばしてしまっていたエピソードをじっくり文字で追えることで物語の内容に衝撃を受けたり(例えば、劇中のジュヌヴィエーヴの年齢設定が17歳(!)であること)、ジュヌヴィエーヴの恋人のギーが招集を受けた戦争がアルジェリア戦争(1954-1962)であったらしきことを知って時代背景に思いを馳せたり、より深く映画を味わえた気がします。

本棚の奥に眠っているフランス語の本、ちょっとまた読んでみようかなと思った読後でした。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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