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スタッフブログ 買取日記

2023/04/28

法学書の買取 【1,500冊 97,783円】

今回は法学に関する専門書を多数買い取りさせていただきました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介します。

「和解・調停モデル文例集 改訂増補三版」
「注解 国際海上物品運送法」
「特別清算の理論と裁判実務―新会社法対応」
「注釈労働基準法〈上巻〉 (有斐閣コンメンタール)」
「最新逐条解説種苗法」
「種類株式・種類株主総会の登記実務」
「新しい国際倒産法制―外国倒産承認援助法等の逐条解説&一問一答」
「夫婦財産契約の理論と実務」
「逐条解説 信託業法」
「不揃い8冊 注釈民事訴訟法 2-9巻 ※1巻欠※  有斐閣コンメンタール」
「最新 光学技術ハンドブック」
「全19冊 1-15巻+補巻4冊 新版 注釈会社法 上柳克郎 鴻常夫 竹内昭夫 有斐閣」

などなど。

上記のリストの中には「最新 光学技術ハンドブック」という書籍も見えますが、この他にも工学系の書籍がちらほら混ざっていました。おそらくですが、特許関連の案件に対応するための資料なのではないかと推察しています。法律が我々の生活の隅々にまで浸透していることを実感すると共に、法律を学ぶ方の守備範囲は果てしないな…と尊敬を新たにした瞬間でした。

 

ところで、1,500冊の蔵書、しかも、法学関連の専門書はだいたい分厚いことが多いため、1箱に入る冊数が少なめになります。その結果、当店に届いた段ボール箱の数は66箱…!先日段ボール55箱分の査定・買取事例もご紹介しましたが、その時の冊数は2,200冊でしたから、その厚みをご想像いただけるかと思います。

荷造りにも大変な労力がかかったことと思います。数ある古書店の中から当店をお選びいただき、ありがとうございます!

 

さて、上記のリストはすべて900円以上の査定額がついたものになります。(セットものについては1冊あたりの値段はやや低めになります。「不揃い8冊 注釈民事訴訟法 2-9巻 ※1巻欠※  有斐閣コンメンタール」は8冊で1,790円、「全19冊 1-15巻+補巻4冊 新版 注釈会社法 上柳克郎 鴻常夫 竹内昭夫 有斐閣」は19冊で1,640円でした。)

その中でも最も高い査定額となったのは「逐条解説 信託業法」(小出 卓哉 著、2008年、清文社)で、1冊で1,845円。実は、こちらの書籍は発売当初は新品価格でも4,840円(税込み)と、専門書の中ではそこまで高額なものでもなかったのですが、出版元のHPを見ても現在は在庫切れ、価格が高騰しております。このように入手困難な書籍には基本的に高値が付きます。また、それはそれだけその書籍を渇望している人たちも多いということを意味しておりますので、もし、もう読まない希少書をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非当店にお譲りください。次の読者が待っています。

 

また、今回挙げたリストのうち、1990年代以前に出版された本はたった1冊。「注解 国際海上物品運送法」です。あとは全て2000年以降に出版されたものです。法律は変更が加えられてしまうと、それまでに書かれたその法規関連書籍の内容が古くなってしまいます。古い内容の法律書を実務に使いたい人はいませんので、いきおい需要が下がる→値段も下がるという流れになりがちです。

先程の「注解 国際海上物品運送法」で取り扱う「国際海上物品運送法」についても、実は平成30年(2018年)に改正が加えられています。何故、こちらの本の値段が下がっていないかというと、書籍の内容が逐条解説のみならず、その判例や学説などについての解説までもをカバーしているところが大きいと思われます。しかし、将来改正法に基づく新たな版が出版されれば、こちらの値段は下がってしまうでしょう。

繰り返しとなりますが、読まなくなってしまった本は、必要とする人がいるうちに是非、お譲りください。古くなってしまった専門書の山をキャビネットの奥、押入れの奥、ご家族の書斎の奥に見つけて後悔する前に・・・。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

 

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、査定額は市場の相場によって変動します。本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

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