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スタッフブログ 買取日記

2023/11/30

思想・哲学・芸術など多ジャンル書籍の買取 【約1,155冊 93,097円】

今回はまたたくさんの本をお売りいただきました。ダンボール箱にして28箱です!以前も同じ方からお買取りさせていただいたことがあり、その際には31箱、この後にも19箱分の書籍をお売りいただいています。いつもありがとうございます!

大変多くの書籍があったため、全体からではなく一部からの抜粋となるのですが、以下のような書籍を良い額で買い取らせていただきました。

『思い上がり・ひねくれ・わざとらしさ―失敗した現存在の三形態』
『映画もまた編集である―ウォルター・マーチとの対話』
『ラスベガスをやっつけろ!―アメリカン・ドリームを探すワイルドな旅の記録 』
『自己と他者』
『カウント・ゼロ (ハヤカワ文庫SF)』
『「世界」はそもそもデタラメである (ダヴィンチブックス)』
『イエスという男 第二版 増補改訂』
『欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法』
『そこにすわろうとおもう』

などなど。

こちらのリストは全て1冊あたり300円以上の値段がついたもので、下にいくほどその金額が大きくなっています。

一番下のこちら

『そこにすわろうとおもう』大橋 仁 著、2012、赤々舎

は約2,400円で買い取らせていただきました。

こちらの書籍、帯にあの“アラーキー”こと写真家の荒木経惟さんの名前があるように著者の大橋仁さんも写真家です。本書は彼の7年ぶりの写真集となります。

大橋仁氏が注目を集めるきっかけとなったのは写真集『目のまえのつづき』(1999、青幻舎)

なんとその中で義父の自殺未遂現場を撮影しました。非常に衝撃的です。これ以上ない生と死のリアリティが作品全体を包んでいたわけですが、それは本書『そこにすわろうとおもう』でも健在です。結構なページを割いて裸の男女が絡まり合っています。

本書のAmazonのカタログページに

性的・道徳的に過激な表現が含まれておりますので、ご購入の際には十分ご留意のうえ、お求めください。 また、未成年者の方は、ご家族の同意のもとご購入くださいますよう、お願い申し上げます。

 

と記載されているように万人向けの内容ではないため、紙面(のみならず、表紙ですらも)をここで紹介することは控えますが、本書はそのような燃え上がる“生”、あるいは“性”のみにフォーカスしているわけではありません。時には『目のまえのつづき』で直截的なテーマとなっていた死を感じる作品も数点掲載されています。

しかし、前の作品よりややトーンを落として、なおかつ衝撃はそのままに。

ここではそのような作品のうちの1つを紹介します。

こちらの写真、どのような車両を写したものかお分かりでしょうか?…そうです、おそらくその予感は当たっています。

この男性は何を思って手を合わせているのでしょう。じわりじわりと割り切れない感情が胸に込み上げます。

 

他の掲載作品は自己責任にてご購入後、お確かめくださいませ…。好き嫌いを名言できない際どさや禍々しさがありますが、彼の作品群に暴力的とまで言えるパワーが宿っているのは間違い有りません。

ISBNのない本、古い本も買取歓迎です!

今回買い取らせていただいた商品の中には1970年代や80年代の書籍も多く含まれておりました。

上記リストの中でも一番古い本『自己と他者』(R・D・レイン 著, 志貴 春彦 / 笠原 嘉 訳、みすず書房) は1975年に発行されたものです。

こちらは精神病患者(主に統合失調症患者)を入院させ隔離して治療しようというのではなく、地域に開放し、地域側の認識を変えることにより回復させようという「反精神医学」運動を牽引した著者の、統合失調症患者治療経験に立脚した対人関係論を展開したものです。

いわゆる精神医学や思想の古典と呼ばれる類の書籍となりますが、こちらの邦訳版が出版された1970年代には日本にはまだISBNの仕組み自体が導入されていませんでした。

ISBNとは書籍ごとに与えられる10桁、もしくは13桁の番号のことです。(詳しくは過去記事をご参照ください。)

古書店の中にはこのISBNコード、もしくはバーコードのない本を買い取らないというお店もありますが、当店ではそのような古い本でも価値を見出し、きちんとお値段を付けて買取をさせていただきます。

ご自宅にISBNがない、バーコードがない等の理由で売れなかったという書籍のある方は、是非当店のご利用をご検討ください。

 

 

今回も良書をたくさんお売りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

 

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します。本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

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