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スタッフブログ 買取日記

2024/02/08

【寄付買取】法律・思想関連の書籍買取 【479冊 63,885円】

今回は法律関連の書籍を中心に、その他哲学や思想に関する書籍を多数買い取らせていただきました。その数なんとダンボール箱に19箱分、冊数にして479冊!ご用意いただくのだけでも大変だったかと思います。ありがとうございました!

大変多くの本があったため、その中からのほんの一部にはなりますが、今回も特に良いお値段で買い取らせていただいた書籍を以下に紹介いたします。

『カミュの手帖―1935―1959』
『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応 (MINERVA人文・社会科学叢書 99)』
『法思想史 (現代法律学講座)』
『民事訴訟判例 読み方の基本 The Fundamentals of Judicial Precedents on Civil Procedure』
『法発展における法ドグマーティクの意義 (総合叢書8)』
『小説で読む民事訴訟法〈2〉より深く民事訴訟法を知るために』
『近代史における国家理性の理念』
『民事訴訟法から考える要件事実(第2版)』
『公序良俗論の再構成』
『岩波 哲学・思想事典』
『危険・不確実性および利潤 (現代経済学名著選集 6)』

などなど。

上記は1冊450円以上のお値段がついたもののリストで、下に行くほど金額が高くなっております。

一番下のこちら

『危険・不確実性および利潤 (現代経済学名著選集 6)』F.H.ナイト (著)、奥隅 栄喜 (翻訳)、1986、文雅堂銀行研究社

は1冊1,710円で買い取らせていただきました。

こちらの本、初版は1959年に出されておりますが今回お売りいただいたのは第3版となります。

こちらの本の原著は『Risk, Uncertainty and Profit』で、1921年に発行され著者フランク・H・ナイトの名を一躍有名にしました。

扉頁に居並ぶ旧字体の数々がその歴史を物語っています。

現在、世界のそこかしこで行き詰まりを見せる資本主義経済。ナイトは自由主義と市場経済自体は擁護する立場とりつつも、自由放任の新自由主義は批判した学者です。その思想は20世紀の社会科学に大きな影響を与えました。

本書はそんな彼の代表的であり、未だに多くを示唆する名著として2021年にも筑摩書房から新訳改訂版『リスク、不確実性、利潤』が出版されました。(なお、こちらの新訳版も比較的高値で買取中です!)
 原著が出たのはもう100年以上も前の著作ということになりますが、その先見の明たるや、恐ろしいものがあります。

 

ISBNなし・バーコードなしの本、買取歓迎です!

さて、こういった古い本を売却したいお客様がぶつかる壁、それが「ISBN(書籍に振られた13桁もしくは10桁の数字)」と「バーコード」です。
古書店の中にはISBNやバーコードがないものは買い取らない、としているお店もあります。
でも、上記のように古くても価値の高い書籍は沢山存在しています。
当店では、そのような本を一冊でも多く“次の誰かに読んでもらいたい人”から“次の読みたい人”に繋いでいきたいと考えております。
ISBNやバーコードがないから買い取ってもらえなかった…というご経験をされた方がいらっしゃいましたら、次は是非当店のご利用をご検討ください!

 

寄付買取の取組にご協力をお願いします

今回のお客様は当店の行う寄付買取にもご協力いただいておりました。沢山のご寄付、誠にありがとうございます。

 

ところで、「寄付買取」って何?

という方もいらっしゃるかも知れないので再度ご案内をいたしますと、当店では「本の買取代金任意の子どものために活動する団体寄付するという取組を行っております。

※送っていただいた本を直接寄贈することは出来かねます。ご承知おきくださいませ。

上記の「tetote (テトテ)」がその古本の寄付買取としての事業名となります。【テトテの公式HPはこちら

寄付先は当店の提携する団体様の中から選ぶことができます。【提携団体の一覧はこちら

また、寄付買取事業で発生する作業の一部を障がいを持つ方の通う就労支援事業所に一部委託することにより、彼らの活動場所を支援するという取組も兼ねています。【支援事業所一覧はこちら

 

能登半島地震では、善意の方々が被災地での図書館被災に心を痛め、書籍をたくさん送っているというニュースを視聴したことがあります。

そういったお心の持ちよう自体は素晴らしいことだと思います。

…しかしながら、現地での本の受け入れ態勢が整っていないために「今は本をおくらないで欲しい」と異例の呼びかけが行われていることも同時に知りました。

せっかく誰かの力になろうと送った本が活用されずに山積みになっている。

そんな様子に苦々しい思いをするのは善意の皆様だけでなく、心を鬼にして断らなければならない被災者の方たちも同じことでしょう。

 

貴方の本を誰かの活力にしたいのであれば是非、当店の寄付買取事業「tetote (テトテ)」をご活用ください。

当店の支援団体様の中には、被災した方たちの支援活動を行っているところもあります。

これから年度末に入りご異動・ご退職・引っ越しなど本の処分を考える方も多いかと思います。

そんなとき「tetote (テトテ)」のことを思い出していただければ・・・ノースブックセンターからの、そして、子どもたちのために活動する皆様からのお願いです。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

買取依頼したい方はこちらから!