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2020/02/14

人文学(心理、哲学、文学、社会学)等に関する和書・洋書を買取させて頂きました。

今回は心理学や哲学、文学、社会学など人文学系統の関連書籍を中心に買取させていただきました。以下に特に良い査定額をお付けできた本をご紹介します。

 

 

 

「メランコリックデザイン―フォークナー初期作品の構想」「言語起源論の系譜」

「エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携」

<>なんていないと想像してごらん」

「狼男の言語標本: 埋葬語法の精神分析/付・デリダ序文 (叢書・ウニベルシタス)

「アメリカ帝国の胎動: ヨーロッパ国際秩序とアメリカの独立」

「モンロー・ドクトリンとアメリカ外交の基盤 (MINERVA人文・社会科学叢書)

「アート・オン・マイ・マインド―アフリカ系アメリカ人芸術における人種・ジェンダー・階級」

「環大西洋の想像力: 越境するアメリカン・ルネサンス文学」「21世紀の資本」

Fault Lines: Cultural Memory and Japanese Surrealism (Cultural Memory in the Present)

Learner English: A Teacher’s Guide to Interference and other Problems (Cambridge Handbooks for Language Teachers)

Feminism and Psychoanalysis: The Daughter’s Seduction (Language Discourse Society)

Metahistory: The Historical Imagination in Nineteenth-Century Europe (英語) ペーパーバック」

Creating」「Emerson」「The Great Transformation

A History of Modern Japan: Revised Edition

The Turn to Ethics (CultureWork: A Book Series from the Center for Literacy and Cultural Studies at Harvard)

By the Bomb’s Early Light: American Thought and Culture at the Dawn of the Atomic Age

International Handbook of Semiotics

Bodies of Memory: Narratives of War in Postwar Japanese Culture 1945-1970

A Struggle for Power: The American Revolution

 

 

などなど。見てお分かりの通り、後半は洋書ですね。カール・ポランニー著の「The Great Transformation」、邦訳版は「大転換」で、2006年に新訳版が出ています。今回お譲りいただいたのは1980年版でした。英語版も新版が出ているのですが旧版もまだ人気ですね。さすが名著です。

 今回気になった一冊は、「The Great Transformation」のポランニーと一年違い(1887)で生まれた「狼男」を主題にしたこちらの本。

 「狼男の言語標本: 埋葬語法の精神分析/付・デリダ序文 (叢書・ウニベルシタス)

 です。(20067月 初版第一刷)

 

 「狼男」とは、精神分析で有名なフロイトが患者として出会ったロシア人男性のことです。狼の夢を見、狼恐怖症を抱いていたことからこの名で呼ばれていました。フロイトはこの青年の治療について論文を発表しているのですが、その「狼男」の症例について精神分析の新たな解釈を試みた論文の邦訳が本書となります。

 目を引くのは表紙と帯の「デリダ」の名前ですが、こちらもかの有名な「脱構築」でお馴染みの哲学者、ジャック・デリダです。しかし、注意が必要なのは、こちらの書はデリダの書ではなく、二コラ・アブラハムとマリア・トロークという、本書によって初めて邦訳される精神分析家である点です。デリダはアブラハムの友人で、本書のオリジナルである論文を読み、出版にあたり序文を執筆しました(本書巻末、港道隆氏「Postscriptum」参照)。両者の人間の「こころ」への哲学的アプローチには通底するものがあったのでしょう、どちらにも「言語」を理論展開のキィにしている気がしました。

そういった意味で、アブラハム、トローク両氏の精神分析は、脳生理学や精神病理学などを加味した現代的アプローチよりもアナログであるように思えます。まさに本書の「解説」で森茂起氏が、その手法は「文学的である」と述べていることと符合しますね。

本書では、「狼男」の恐怖の元となった「原光景」の捉えなおしの部分もそうですが、彼特有の事情、つまりドイツ語、英語、ロシア語の複数言語話者であったことがもたらした影響を考察材料とする部分が特徴となっており、特に後者の視点は言語、精神学両方に興味のある者としては、非常に面白かったです。その分析方法は、人によっては、ともするとこじつけのように聞こえる恐れがありますが、それが既述の「文学的」のある意味、良い「揺らぎ」の部分なのでは?と思ったりもします。この文章からだけでは、「なんのこっちゃ?」だと思いますので、気になった方は是非お手にとってみてください。

あるいは、単に精神分析界のスターである「狼男」の波乱に満ちた人生を追うだけでも一読の価値はあるかも知れません。

 

 今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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