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2021/01/15

まちづくり・都市計画に関する書籍などの買取

今回はまちづくりや建築に関する本や、司馬遼太郎の紀行文など旅に関する本の他、デザイン関係の本など様々なジャンルの本を買取させていただきました。
その中でも特に良い査定額となった本を以下に紹介させていただきます。

「アメリカ大都市の死と生 (SD選書 118)」
「まちづくりの新しい理論 (SD選書)」
「津浪と村」
「標準篆刻篆書字典」
「わが安売り哲学 (中内功シリーズ)」
「今和次郎 採集講義」
「「丸の内」の歴史 丸の内スタイルの誕生とその変遷」
「気仙大工―東北の大工集団 (INAX album (6))」
「家族の起源―父性の登場」
「The Sense of Wonder」
「陰陽の世界 (別冊太陽―日本のこころ)」
「戦争中の暮しの記録―保存版」
「Victor Gruen: From Urban Shop to New City」
「Handbook of Pottery and Porcelain Marks」
などなど。

「Handbook of Pottery and Porcelain Marks」は、陶器などにつけられた紋章の解説書ですね。焼き物のコレクターは刻印や紋章によって、その品物の真贋から焼成の時代・作り手などを判断します。その膨大な情報をまとめた類書がたくさん出版されているのですが、中には「情報が足りない!」など評判の芳しくないものもあるようです。こちらの本(ISBN:0571049222)はとても評価が高いようですよ。コレクターの方にはもちろん、世界史を勉強された方にも面白いのではないでしょうか。

なお、こちらの本はタイトルからもお分かりの通り洋書ですが、当店では洋書(英語で書かれたもの)の買取も積極的に行っております。洋書買取を他の古書店で断られたという方も安心してお売りください!

 

さて、そんな中、今回特に気になった本がこちら。

「「丸の内」の歴史 丸の内スタイルの誕生とその変遷」(2009年、ランダムハウス講談社)です。

丸の内といえば、誰でも知っているオフィス街ですが、そのオフィス街がどのようにして今日のような姿になっていったのかを見ていく書です。

本書は三菱一号館の竣工記念に出版されました(写真、帯参照)。三菱一号館はジョサイア・コンドルによって1894年に建設された日本初の洋風オフィスビルでした。オリジナルの建物は1968年(昭和43年)に老朽化によって解体されましたが、2009年4月に復元竣工されています。そういった出版背景もあってか、図版などに三菱本社近辺のエピソードが多めな気がしますが、それでも江戸城周辺の350年に渡る変遷をみるのはとても興味深いものがあります。

既述の350年は徳川家康の入府(1590年)から丸の内ビジネス街が完成する終戦5年前までの1940年までの時代に当たります。

その350年を丸の内という街の移り変わりをもとに分けた本書の構成は

1.江戸時代の丸の内(1590年家康入府から江戸の成熟期)
2.文明開化期(幕末・明治維新から大日本帝国憲法発布の明治22年)
3.近代都市化(明治23~36年の丸の内のオフィス街化)
4.一丁倫敦から一丁紐育(明治37年~大正12年、レンガ造りの街からアメリカ式の建築が出現するまで)
5.第一期丸の内ビジネス街の完成期(~昭和15年)

となっています。

基本的に丸の内という街の変遷に絞って考察をする本書ですが、比較対象として日本橋や銀座の街についても触れています。また、丸の内に勤めるサラリーマンの居住についても着目し、そういった意味で郊外にも視野を広げているところが面白いところですね。

詳しい変遷内容は本書をお手にとっていただくとして、改めて、東京は色々な人の手によって、その土地の形から変革を遂げてきた街なのだということに驚かされました。「建設業は地図に残る仕事だ」とはよく聞くフレーズですが、この規模はその域を超えているような気がします。重機もなかった時代、これだけの変更を地に与えるにはどれぐらいの人手が要されたことでしょうか。想像を絶しますね。また、その想像を絶する難事業をやり遂げた先人の都市計画力には、ただただ脱帽します。

しかし、一方で、それらの生まれ変わった風景にも、目を凝らしてみればその変遷のありようが透けて見えるところに、歴史を重ねてきた街としての東京の魅力があるのだと思います。それは丸の内に限らず、東京の街全体について、あるいは日本全体について言えることなのかも知れません。古地図散歩にはまる人々が案外多くいるのも、そうした先人たちの足跡に触れることで歴史の積み重なりの上に現在の生活があることが実感できるからなのでしょう。

2000年くらいまでは低層ビルが比較的多かった丸の内でしたが、この本が発表される前には丸ビル・新丸ビルの竣工など、高層ビルの建設ラッシュが続きました。また、ちょうど一年ほど前に三菱地所が丸の内周辺の再開発10年計画を発表し、あべのハルカス超えの超高層ビルを竣工予定だとか。10年後の丸の内はさらに姿を変えているのでしょうね。

そこでも、まだ本書で触れられたような先人たちの功績の残り香が感じられるのでしょうか。新しい中にも古きを保存した魅力的なまちが造られることを願います。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

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