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スタッフブログ 買取日記

2023/10/24

西洋の歴史・心理学関連書籍の買取 【35冊 3,480円】

今回は西洋の歴史や心理学に関する書籍を買取いたしました。その中で特に良い額で買い取らせていただいた 書籍を紹介します。

「図説 ハプスブルク帝国 (ふくろうの本/世界の歴史)」
「よくわかる社会心理学 (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)」
「カール・ロジャーズ入門―自分が“自分”になるということ」
「ドナウ・ヨーロッパ史 (世界各国史)」
「ラテン語初歩 改訂版」
「15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史」

などなど。

上記リストはすべて1冊200円以上の買取額となったものとなっており、下に行く程高くなっております。

一番下のこちら

「15のテーマで学ぶ中世ヨーロッパ史」堀越 宏一 /甚野 尚志 編著、2013、ミネルヴァ書房

は1冊570円で買い取らせて頂きました。

よく「暗黒の時代」などと呼ばれる中世ヨーロッパ史ですが、そのイメージは昨今の研究の進展により覆りつつあります。

また、ひとくちに中世といってもその期間は1,000年ほどと非常に長く、その間ずっと同じような図式の社会が存続していたはずもありません。実際のところ中世ヨーロッパとはどんな時代だったのか?本書では全体を5部に区切り、各3章の全体15のテーマに焦点を絞ることによって中世という謎の時代を活き活きと描き出しています。

ちなみに、本書の構成は以下のようになっています。

第1部 キリスト教世界の成立
第1章 キリスト教化と西欧世界の形成
第2章 ローマ・カトリック教会の発展
第3章 中世後期の宗教生活

第2部 統治の方法
第4章 戦争の技術と社会
第5章 貴族身分と封建制
第6章 文書と法による統治

第3部 農業生産と交易
第7章 西欧的農業の誕生
第8章 都市という環境
第9章 ラテン・ヨーロッパの辺境と征服・入植運動

第4部 人々の生活
第10章 衣服とファッション
第11章 融合する食文化
第12章 都市と農村の住居

第5部 文化と芸術
第13章 知の復興と書物の変容
第14章 見えないものへのまなざしと美術
第15章 ヨーロッパ音楽の黎明

筆者は各章によって異なり、その道の専門家が執筆しています。従来の通史的な記述方法とは異なるためこの期間全体を1つの物語として俯瞰するのは容易ではありませんが、個々の事象の集合によって歴史は紡がれているという点を考えるならば、よりリアルな認知の仕方に近い理解の仕方と言えるのかも知れません。

各章の最後に用意されているコラムも面白く、一番興味を引かれたテーマのものを拾い読みするだけでも朧げだった頭の中の中世ヨーロッパのイメージがはっきり像を結んでいくゾクゾク感を感じることができると思います。

①↑の写真は第15章に付されたコラム「元祖《ドレミの歌》」より。《ドレミの歌》の起源は意外に古かった…!

②↑の写真はコラム10「中世の子ども服」より。かつて、中世における子どもは「小さな大人」だったと思われていましたが実は…。

ミネルヴァ書店さんの既刊の西洋史本で、歴史上の論点を集めた本として「論点・西洋史学」という本(オススメ!)を以前当ブログで紹介したことがありましたが、こういった切り口が無数にあるというのも歴史勉強の面白さですね。

30点から送料無料です

ところで、当店には多くのお客様が一度に30点以上の本を送ってくださいます。

それは、当店では30点以上お送りいただくと送料が無料!となるためです。

書籍だけでなく、CD、DVD、ゲームソフト等も30点から送料無料の着払いにて送付いただけます。(30点未満で着払いの場合、査定金額から送料を差し引かせていただきます。)

なお、この「点」のカウントの仕方なのですが、こちらのQ&Aにあるように

・2枚組みCD、1箱に収納されている商品、本体と付属品、など1つの商品として販売されているもの

「1点」とカウントさせていただきますのでご注意ください。

また、

・1箱が30点未満でも、複数箱合計で30点以上あれば送料無料

となります。

当店ではご希望のお客様にはダンボールもご用意いたしますので、是非お気軽にご利用ください。

たくさんの本、お待ちしております。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します。本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

 

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