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スタッフブログ 買取日記

2023/12/29

歴史・社会学関連の和洋書買取 【172冊 18,159円】

今回は社会学や風俗、歴史に関する書籍の買取となりました。その中から特に良い額で買い取らせていただいたものを以下に紹介いたします。

『ゆれるおっぱい,ふくらむおっぱい――乳房の図像と記憶』
『ブルマーの社会史―女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー)』
『Evolution of a Revolution: Forty Years of the Singapore Constitution』
『エロマンガ表現史』
『The Corset: A Cultural History』
『大唐西域記〈3〉 (東洋文庫)』
『Political Participation and Ethnic Minorities: Chinese Overseas in Malaysia, Indonesia, and the United States』
『Contemporary Lingerie Design』
『ミシンと日本の近代―― 消費者の創出』
『奴隷船の歴史』

などなど。

女性のファッションや風俗に関するものが多い印象ですね。ただ、そのどれもが単に性的好奇心を煽るだけのものではなく、それを身に着ける/利用する女性の、そしてそれを取り巻く環境や社会も考察する社会学的な書籍となっていて、大変興味深かったです。

また、東南アジアの近現代の歴史、経済に関する洋書の専門書も多かったです。

なお、上記はすべて1冊300円以上の買取額となったもののリストで、下に行くほど値段が高くなっております。

一番下のこちら

『奴隷船の歴史』マーカス・レディカー (著), 上野 直子 (翻訳)、2016、みすず書房

は720円で買い取らせていただきました。

奴隷制が非人道的である点については異論の余地がないと思いますが、こちらの本ではアフリカからアメリカへ奴隷を運ぶ船に乗っていた、奴隷はもちろん白人の水夫などについても詳述することで奴隷貿易の残酷さを浮き彫りにしています。

船室(というより倉庫)にすし詰め状態の奴隷たちの挿画を見るだけでも苦々しい気持ちになります。(下図、船倉に引かれた櫛の歯のように見える線1本1本が人です。)

しかし、この奴隷制により産業革命が後押しされ、ひいては現在の私たちの豊かな生活の基盤となったことも否定できません。グローバル化で世界はより地続きになっています。地理的のみならず、時間軸的にも視点を拡大することで、今の生活が誰かの犠牲の上に成り立っている事実を再考するきっかけとなる一冊と言えるのではなないでしょうか。

書き込み・押印のある書籍も買取ます

買い取らせていただいた書籍の中に蔵書印が押されたものもありました。

当店では大学や図書館の除籍本は買取対象外となりますが、蔵書印が押されているのは何もそういった除籍本等に限りません。

個人的な書籍コレクターの方もオリジナルの蔵書印をつくって押されている例をよく見かけます。

このような蔵書印の他、記名など持ち主の方の情報は当店で抹消し、再販させていただいております。

↑個人情報が見えないようスタンプで字消を行い、その上からシールを貼ります。

大切に保管されてきた本です。丁寧に扱わせていただきますので安心してお売り下さい。

洋書も買取ます

上記リストからもお分かりのように当店では洋書も買取いたします。

※ただし、英語で書かれたものに限ります。フランス語やドイツ語等、英語以外の言語で書かれたものは買取対象外となりますので、ご承知おき下さい。

さらにISBNやバーコードのないものでも買取りますので、「洋書でバーコードがないから他店では買い取ってもらえなかった」というご経験のある方は、今度は是非当店のご利用をご検討ください。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

   

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