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スタッフブログ 買取日記

2024/03/29

生物学・地学関連書籍の買取 【59冊 12,912円】

今回は生物学や地学に関する書籍を多数買取いたしました。以下に特に良い額で買い取らせていただいた書籍を紹介いたします。

『森林の科学: 森林生態系科学入門』
『苗場山麓植物民俗事典: 森と共に生きた人々とその暮らし』
『イネ科ハンドブック』
『神戸・六甲山の草花ハンドブック: 京阪神で見られる草花371種 (夏~秋編)』
『高山植物学 ―高山環境と植物の総合科学―』
『ここまでわかった! 縄文人の植物利用 (歴博フォーラム)』
『地形植生誌 (Natural History)』
『植生景観とその管理』
『神戸・六甲山の草花ハンドブック: 京阪神で見られる草花331種 (春~初夏編)』
『タケ・ササ図鑑: 種類・特徴・用途』
『森と草原の歴史: 日本の植生景観はどのように移り変わってきたのか』
『地生態学からみた日本の植生』
『日本の植生』
『森を食べる植物――腐生植物の知られざる世界』
『Wetland Ecology: Principles and Conservation (Cambridge Studies in Ecology)』

などなど。

上記は1冊あたり300円以上の買取額となったもののリストで、下にいくほど金額が高くなっております。

一番下のこちら

『Wetland Ecology: Principles and Conservation 』Paul A. Keddy 著,2010,Cambridge University Press

は700円で買取いたしました。洋書(英語)の専門書も積極的に買取をしております。

 

新版が出ています!

ちなみに、こちらの『Wetland ~』、2000年に初版が発売されておりまして、今回買取の品はその後10年の節目に発行された第2版になっております。

初版からイラストなどの図版が豊富に使用され、内容的にもいきなり難しい概念や専門用語で初学者を苛むのではなく、まず概観から入るスタイルの、初心者に優しい湿地帯の生態系入門テキストとして人気です。こちらの第2版でもそのスタイルを踏襲しつつ適宜修正や整理が行われたようで、相変わらず人気の書籍となっております。

人気“だった”のですが・・・。

この2版が販売されてから早14年。前回の改訂ペースを考えれば絶対出ているはずだと思い調べてみると・・・やはり新版である3版が出されていました…!

そのタイミングというのが2023年、昨年の秋だったようです。出版社の商品情報を見れば第2版からのアップデート具合は、初版からのそれに比べても大きなものだったらしく「“ this third edition has been completely rewritten ”=この3版は完全にリライトされた」とまで書かれています。

このように大きな改訂が加えられた後の旧版書籍は、どうしても人気が下がりがちです。現況と合わない部分が改訂されているので当たり前ではあるのですが、その道に詳しくなければ「同じ本なのに・・・?!」と思うぐらい取引値が変わってきます。少なくとも、本書初版について言うなら、当店ではもうほぼお値段はつけられない(=0円査定)と思います。

今回の2版は、まだ最新版が多く出回る前だったため比較的高額で買い取ることができましたが、今後は初版と同じく買取値が下がってくることが予想されます。

買取価格だけでなく、人気のない書籍というのはつまり次の読み手が見つからないということです。

読まなくなった書籍は是非、古くなってしまう前にお売りください。

 

同じ(?)タイトルの書籍に注意!お電話口で査定できない理由

実は買い取らせていただいた書籍の一部は我が社の公式X(旧Twitter。アカウント:@northbookcenter)やfacebookでも紹介させていただいております。

その際、上の高額買取品リスト内の書籍をまず投稿候補にするのですが、下から3番めの『日本の植生』を探していますと、それらしき本が2冊ありました。

向かって左側は『日本の植生』宮脇 昭 編著,1977,学研   ←こちらが下から3番目の本

向かって右側は『地生態学からみた日本の植生』小泉 武栄 (著)、2018、文一総合出版   ←こちらは下から4番目の本

です。

稀にお電話口で「『◯◯』っていう本、いくらで買い取ってもらえる?」というような、具体的な買取額についてのご質問をいただくことがあります。

その際、例えば、本当は『地生態学からみた日本の植生』の買取額を知りたかったのに、「地生態学からみた」のフォントが小さいため、電話口では「『日本の植生』って本はいくら?」と尋ねてしまい、実際に本を送ってみたら違う値段が付いていた・・・などということになる可能性もあります。

 

この、出版年も著者も(実はタイトルすら)違う『日本の植生』、今回はたまたま買取額に大きな違いがなかったものの、モノによっては買取価格が大きく異なってきます。

上で書いたように同じタイトルでも旧版と新版で取引価格が異なるケースも然りですね。

 

上記のように“似たようなタイトルの書籍はないのか”、また“新旧版があるのか・ないのか”などの事項を、お電話での聞き取りから総合的に判断して瞬時にお値段をお伝えすることは、いくら本を多く扱ってきた達人でもほぼ不可能です。

そのため、当店ではお電話口で買取金額をお伝えすることはお断りしております。大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解くださいませ。

 

事前見積フォームがあります!

しかしながら、本を送る前にだいたいの買取金額は知りたいところですよね。当店より良い価格で買い取ってくれる古書店もあるかも知れませんし(自ら言うのもなんですが、古書店にはそれぞれ売買を得意とするジャンルがあります。例えば、当店では専門書は得意としておりますが、コミックやファッション雑誌などの取り扱いは不得手のため買取自体をお断りしています。)。

そういう方には事前見積のご利用をオススメしています。

↑クリックすると事前見積のご案内・及びフォームのページにジャンプします。

書籍の量が多い場合にはジャンプ先のページに用意しておりますエクセルファイルのテンプレートに書籍のISBN(もしくはJAN)コードがある商品についてはコード番号をハイフン抜きでご入力ください。

※上:添付のエクセル・テンプレートを開いたところ。備考欄には例の「数ページに書き込みあり」のような形で気になった瑕疵(書き込みあり・タバコ臭あり・押印あり等)をご記入ください。なお、ISBNのない書籍についても買取は可能です。

 

ISBNコードは各書籍に1つ割り振られている、いわゆる書籍の背番号です。この番号があれば世界中のありとあらゆる書籍からたった1つの書籍を指定することが出来るため、同一タイトルの版違いであったり、似たタイトルの本があったりしても正確に見積額を出すことができます。

しかも、当店の事前見積は2ヶ月間の金額保証つきです!

(※詳細は見積ページの説明をご参照ください。)

是非、ご安心して大事にされていた本を私達にお任せください。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

 

スタッフN

 

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

買取依頼したい方はこちらから!