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2022/03/15

趣味・生活・哲学など書籍の買取 「ワインが語るフランスの歴史 (白水uブックス)」2003年、白水社

今回はアロマテラピーや食など生活や趣味に関する本や、哲学・文学・美学などの人文学系の本の買取をしました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介いたします。

「旅する哲学 ―大人のための旅行術」
「ヴァギナ」
「哲学のなぐさめ 6人の哲学者があなたの悩みを救う」
「ワインが語るフランスの歴史 (白水uブックス)」
「新バーテンダーズマニュアル」
「完全改訂版 食材大図鑑 Marche」
「もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)」
「基礎からよくわかる メディカルハーブLesson: 基礎知識から活用法、検定に関する項目まで…生活に役立つメディカルハーブのすべてをやさしく解説」
「アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級 2020年6月改訂 (公益社団法人 日本アロマ環境協会)」
「ハーブ&ライフ検定テキスト」
「Clemente (Guggenheim Museum Publications)」
「Abstract Expressionism (25)」
「Abstract Expressionism at the Museum of Modern Art: Selections from the Collection」

この中では上記リストの一番目「旅する哲学」が最高査定額をマーク。1冊で800円以上(2022年3月現在)となりました。

ハーブやアロマテラピーに関する検定試験のテキストなども書込などがなく良い状態でした。こういった資格試験の問題集は

・新しく

・書込がなく

・別冊「解答」「解説」、(英語などの場合)音声CD  などの付属品がある

ことが良い査定額を得る条件となります。一般の大学受験・高校受験のテキスト、問題集についても同じことが言えます。「受験用に用意したものの全然使わなかった・・・」というものがありましたら、早いうちにご売却いただくのが吉です!

さて、今回のラインナップの中で特に気になったのはこちら。

「ワインが語るフランスの歴史 (白水uブックス)」(2003年、山本博 著、白水社)

その題名のとおり、ワインを中心に据えつつフランスの歴史を先史時代(この頃にワインを飲んでいた痕跡はないものの、6000万年前のぶどうの葉の化石が発見されている)から現在に至るまで、流れるような筆致でまとめています。

著者の山本氏は日本輸入ワイン協会の会長を務められており、ワイン関係の訳書や著書が多数あります。その肩書を見ればワインに関してお詳しいのは当たり前なのですが、驚くことに弁護士さんでもあります。全体を通して本書は非常に読みやすく、説得力のある文体で書かれているのですが、そういった著者の経歴も影響しているのでしょう。私は全体を読み終わった後で山本氏の経歴をgoogle検索して初めて弁護士でもあるということを知ったのですが、そう言われてみると「法服貴族」の一員として登場するモンテスキュー(27章)の描写が他よりやや詳しめであることも、納得がいったのでした。

 

話の流れが前後しますが、質問をいたします。

第1問。皆様はワインはお好きですか?好きならどこのワインが好きですか?

私ごとではありますが、自分はワインに目覚めたきっかけがカナダのナイアガラ近郊で醸造されるアイスワイン(極甘口のデザートワイン)で、その周辺のワインであれば齧る程度の知識ならあるのですが、お恥ずかしいことにフランスのワインとなるとちょっと・・・。正直、ボルドー、ブルゴーニュ、ロマネ・コンティくらいの単語しか分かりませんでした。(詳しい方からすると、この3者を並べている時点でとんでもない無知者であることが伺い知れるでしょう。)

いや、興味はあるのですが、奥が深すぎて手を出す気にもならないのですよね…。その障壁は、その舌を噛みそうな名称(しかも、初心者にはどれも同じようにしか聞こえない!)、格付けルールの複雑さ、値段の高さ(ちょっと試すには高額すぎる)などなど枚挙に暇がありません。でも、世界にその名を轟かせるフランスワイン、少し詳しくなりたい!という方は多いはずです。

 

第2問。みなさんは歴史は好きですか?

私も好きです。歴史はロマンです。カエサル、クローヴィス、シャルルマーニュ、アヴィニョン捕囚、ナポレオン三世…フランスの歴史を彩った数々のキーワードが、本書には大量に出てきます。それぞれがどんな出来事と結びついていたか思い出せますか?そして、それぞれがどうワインとつながっていくのか気になりませんか?

 

第3問。みなさんは旅は好きですか?

私も好きです。コロナ収束の暁には世界に飛び出します。

 

上記3問、どれもに「YES」の同志の方は本書を読みましょう。通常、歴史を学ぶにしても、ワインを学ぶにしても、どちらかの各論を攻めがちだと思いますが、本書ではどちらの要素もがバランス良く配置されており、どの章にも「へー!」「ほー!」という意外性も潜んでいて飽きません。(フランスに残るケルト由来の地名(3章)や、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼が広まった政治的背景(10章)、植民地政策とコニャックの関係(23章)、ロスチャイルドとワイン(33章)などなど。)

また、既述のフランスワイン挑戦への障壁として挙げた項目についても説明があるため、すでに詳しい人だけでなく初心者でも親しむきっかけとなるでしょう。そして、伝統のある格付けだけでなく、評論家たちが実際に高く評価しているワインの最新(当時)情報もあり、お店で実際にワインを選ぶ際の参考にもなります。

惜しむらくは、フランス周辺の地図が載っていないところでしょうか。傍らにフランスの地図を広げながら各章を読み進めましたが、理解が進むばかりか旅への憧憬がむくむくと湧き上がって仕方ありませんでした。本書にはとてもワクワクさせられます。ああ、現地に行ってワインと地のお料理を堪能したい・・・!

 

こちらの記事を書いている2022年3月現在、新型コロナウィルスの感染拡大は落ち着く気配を見せておりません。そして、ロシアによるウクライナ侵攻も。どこか遠い地の産物に思いを馳せ、そしてそれに関わる全ての人々の安寧を願い、平和な世界で贅沢に旅とワインを楽しみたい、そう思った読後でした。

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

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